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〈奪われた朝鮮文化財・なぜ日本に 16〉高麗青磁の略奪、暗躍する政商、コレクター

「朝鮮陶磁史上、最も重要な遺品」などすべて持ち出す 当時、ソウル市内の名高い高麗青磁コレクターとして鮎貝房之進、阿川重郎らがいた。また骨董店を構え、高麗青磁の販売を専業とした近藤佐五郎という男もいた。…

〈奪われた朝鮮文化財・なぜ日本に 13〉山口の「寺内文庫」は「強盗文庫」

罪の意識一かけらなく、「朝鮮学」の権威自称 奎章閣蔵書からも抜き取る 総督府嘱託だった 松田甲の言明から推して、寺内正毅は奎章閣蔵書からも本を抜き取り持ってきたと見える。総督府が奎章閣蔵書のすべてを京…

〈奪われた朝鮮文化財・なぜ日本に 12〉統治権力者と日本人学者による古書の略奪

人知れず日本に持ち去った伊藤博文 1965年にはからずも暴露 伊藤博文、曽襺(そね)荒助、寺内正毅の三者は、統監もしくは総督という植民地統治の最高位にいて、暴虐な施政をすすめた侵略の巨頭らである。 彼…

〈奪われた朝鮮文化財・なぜ日本に 11〉朝鮮四大史庫すべて日帝が蹂躙

金石文、地方の郷土誌、古書、考古参考資料も略奪 先祖伝来の図書を意のまま奪われた李王家は、それでも総督府に若干の抵抗はしたらしく、総督府は図書室内規で「李王家の系譜に関する図書は王家に戻す」と定め、極…

〈奪われた朝鮮文化財・なぜ日本に 10〉朝鮮の活字文化、地上から根絶やしに

戦後70年経てもなお秘本扱い 日帝時代に日本人が奪った朝鮮の貴重な古書について調査をすればするほど、被害の深刻さと奥行の深さに驚きを禁じえない。 朝鮮総督府と植民地政策に奉仕した日本人御用学者らは、朝…

〈奪われた朝鮮文化財・なぜ日本に 9〉夥しい出土品、持ち去った東京帝大

細川護立侯爵も大口の資金援助者 1925年に朝鮮総督府の公式的な許可を得たという東京帝国大学による発掘調査が、平壌の「楽浪」遺蹟で実施された。この「調査」は「古蹟調査課」が前年に廃止されたこともあって…

〈奪われた朝鮮文化財・なぜ日本に 8〉総督府が進めた「古蹟調査事業」

朝鮮史ゆがめる意図、「学術調査」とは無縁 植民地支配の暴力装置の憲兵隊と警察が、「古蹟調査」の監督庁になった事実は、「調査」がどんな性格をおびていたかを語る。

〈奪われた朝鮮文化財・なぜ日本に 7〉奪った膨大な遺物で博物館造る

盗掘と不法売買を取り繕うポーズ 日本人学者らは「朝鮮古蹟図譜」の刊行をもって寺内が「文化事業」に深い「理解」を持ち「文化行政」に「功績」のある総督と持ち上げた。しかし、個々の写真図版にはなんら学術的な…