
〈歴史×状況×言葉 23〉国木田独歩/否定的現実の冷徹な観察者
2012年03月12日 15:51
ビフテキの付け合わせにはポテト、というのは定番の組み合わせのようだが、ではビフテキとポテトのどちらをとるかと問われたらどうだろう―「諸君は牛肉と馬鈴薯とどっちがいい?」「牛肉がいいねエ!」「しかしビフ…

〈歴史×状況×言葉 22〉森鴎外/権威・権力に平伏さぬ「意地」を
2012年02月13日 13:59

〈歴史×状況×言葉 21〉川端康成/崔承喜に見た、反逆や憤怒、革命
2012年01月20日 12:21

〈歴史×状況×言葉 20〉金史良(下)/虚妄の「光」求める「在日」知識人映し出し
2011年11月07日 11:01
佐藤春夫は「光の中に」について「私小説のうちに民族の悲痛な運命を存分に織り込んだ」とし、芥川賞候補になったことに「何やら非常に愉快で幸福に似たような気持でさえあった」と述べた。しかし金史良自身は、「母…

〈歴史×状況×言葉 19〉金史良(中)/パルチザンとして最後まで戦闘か
2011年10月07日 10:36
前回の記事が本紙に掲載された後、ある読者から金史良の経歴について次のような情報提供をいただいた。提供者は3年ほど前に朝鮮を訪問した際、2000年の6.15共同宣言以後に作成された人民軍関係の資料を目に…

〈歴史×状況×言葉 18〉金史良(上)/アイデンティティーの分裂と葛藤の中で
2011年09月13日 10:40
日本文学というジャンルの中にはいわゆる「在日朝鮮人(日本語)文学」なるカテゴリーが定着しており、在日朝鮮人作家が多いことも周知である。 日本人作家を主たる対象とするこの欄で扱うのはいささかのためらいが…

〈歴史×状況×言葉 17〉村上春樹(下)/自己愛的「物語」が表象する朝鮮人像
2011年08月08日 10:06
「俺はサハリンで終戦の前の年に生まれた。(ソ連軍の捕虜になった)俺の両親は労働者として送られてきた朝鮮人だったから、日本には戻してもらえなかった。日本政府は引き取りを拒否した。ひどい話だ。親切心っても…

〈歴史×状況×言葉 16〉村上春樹(中)/夢や理想めざす当事者意識は?
2011年07月04日 10:53
前回の記事((上)、6月1日付)が掲載されて数日後のタイミングで、6月9日、村上春樹氏はスペインのカタルーニャ国際賞を受賞した。授賞理由は「その作品が世界の文学界の規範となり、東洋と西洋の架け橋を築い…

〈歴史×状況×言葉 15〉村上春樹(上)/政治嫌悪と自己愛で紡ぐ「物語」
2011年05月30日 14:29
前回からしばらく間が開いたので、連載再開にあたり閑話休題、というわけでもないが、少し趣向を変え今回は現代作家を取り上げようと思う。2009年、村上春樹が発表し爆発的なセールスで社会現象となった「1Q8…

〈歴史×状況×言葉 14〉湯浅克衛(下)/「8.15」を糊塗する郷愁の欺瞞
2011年04月04日 00:00
日本の敗戦後、湯浅が最初に書いた短編「旗」(1946)では、朝鮮民衆が「独立万歳」に沸くなか、主人公は「(日本が)負けたことを一度は悲しんで、それからお祝ひとは行かないかな。さう行けば理想的なんだがな…