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〈朝鮮民族の美 56〉金明国「達磨図」

18世紀のわが国を代表する画家は金明国(1600~1662以後)であろう。号は蓮潭または酔翁といい。画員に選ばれ、その教授となった。彼は山水と人物をともに良く描き、また「達磨図」のような優れた禅宗画を…

〈朝鮮民族の美 53〉鄭●(善に攵)「長安寺飛虹橋」(海嶽伝神帖より)

前回の「金剛全図」のいちばん左下に小さく描かれていた長安寺と、その前の飛虹橋を主題として描かれたもの。鄭●(善に攵)はこの場所が好きだったようで何点も同じ画題で描いている。

〈朝鮮民族の美 52〉鄭●(善に攵)「金剛全図」

鄭●(善に攵)はれっきとした両班の家に生れ、幼年の頃から儒学を学び、少年の頃、すでに学識の豊かさを認められて、王世子の学友(衛率=위수)に選ばれ、その一方で絵の才能を発揮した。

〈朝鮮民族の美 51〉鄭●(善に攵)「朴淵瀑」

開城からバスで1時間ほどで行ける「朴淵の滝」は、昔から有名で、多くの文人たちが遊覧して漢詩にもうたわれている。実際そこに行って河原を歩くと李朝白磁の破片があちこちに散らばっていて、酔客たちの夢の跡を見…

〈朝鮮民族の美 50〉鄭●(善に攵)「万瀑洞」

鄭●(善に攵)(1676~1759)は、朝鮮朝画壇ではじめて中国式の山水画の束縛から抜け出して、愛する自国の山水図を独特の手法で、写実的に描きはじめた人である。

〈朝鮮民族の美 49〉申潤福「月下情人」

これは愛し合う男女が、人眼をさけて深夜、会っている場面である。

〈朝鮮民族の美 48〉申潤福「二人の女人」

妓生の生態とか、両班と妓生の遊楽図などを得意とした申潤福にも、このような働く庶民の女性を描いた珍しい作品がある。

〈朝鮮民族の美 47〉申潤福「美人図」(部分)

この美人は、おそらく当時の名高い妓生の一人をえがいたものであろう。いくつも渦巻きをなす華やかな黒髪の下の明眸。眉細く鼻筋とおり、小さな唇は花びらのように鮮やかである。