公式アカウント

〈朝鮮歴史人物〉隋の大軍を撃退した乙支文徳(7)

「なりません。虎穴に、しかも単身で乗り込んでいくなどあってはならないことであります」 それでも、乙支文徳は泰然自若だった。 彼は、敵陣に入った時から陣中を注意深く探った。

〈朝鮮歴史人物〉隋の大軍を撃退した乙支文徳(4)

そして、特に彼は軍隊が強くなるには上下が心を合わせるべきでると主張して、兵士たちをこよなく大事にした。兵士たちの話を軽視することなく、常に彼らが訓練に熱中できるよう最善を尽くした。 高句麗の朝廷では、…

〈朝鮮歴史人物〉隋の大軍を撃退した乙支文徳(3)

7世紀に入り、隋の統治者たちは高句麗侵略のために艦船を建造するなど、陸軍と水軍を整え、人民から軍費を取りたてようと血眼になった。 隋が戦艦建造にどれほど民衆を過酷に駆り立てたかということは、山東半島の…

〈朝鮮歴史人物〉隋の大軍を撃退した乙支文徳(2)

今や、兎のようなものは、どんなに早く逃げても片手で捕まえることが出来た。飛ぶ鳥も同じであった。一度弓を引きさえすれば、どんなに高く飛んでいる鳥もまちがいなく石ころのように落ちた。 「ビュッ、ビュッ」 …

〈朝鮮歴史人物〉隋の大軍を撃退した乙支文徳(1)

「さあ、受け取るがよい。家宝として受け継がれてきた剣と弓だ。お前はこれで心身を鍛練し、必ず成功するのだ」 「父上のお言葉を肝に銘じます」 「早く、行け。どこへ行っても、お前は乙支家門の子孫であることを…

〈朝鮮歴史人物〉囲碁王・道琳(2)

こうして道琳は、百済の宮廷で手厚い待遇を受け、数ヶ月を過ごした。道琳はその間、百済の宮殿を隈なく調べ、蓋鹵王についても深い注意をはらった。 道琳は、蓋鹵王の心を惑わし虚勢を張らせることによって百済の内…

〈朝鮮歴史人物〉囲碁王・道琳(1)

百済の蓋鹵王は、今日も道琳と対座して碁を打っていた。毎回、絶妙な手を使う道琳の腕前は、やはり「囲碁王」と呼ばれるだけのことはあった。 「道琳先生は、囲碁をどこで習われた?」 今回も道琳に負けてしまった…

〈朝鮮歴史人物〉温達と公主(4)

平原王は、とても驚いた。 (では、あの「バカ温達」か?) 満足した王は、温達を大いに評価し、彼に大兄*という高い官位を授けた。 そして肩を張り、こう言った。 「皆の者、よく聴け。この者は余の婿であるぞ…