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〈生涯現役〉李順女さん(79)(下)

大阪で生まれた李さんが、いくつもの街を転々としながら、現在住む葛飾にたどり着いてはや46年が経った。「自分が朝鮮人であるということを本当の意味で自覚したのは、この立石(葛飾区)に来てからだった」と話す…

〈生涯現役〉玄瓏貴さん(77)/喜寿迎え、子から「個展」のプレゼント

「お金より大切なものがいっぱいある」 先日、東京・練馬区の練馬区立美術館区民ギャラリーで、はじめての個展「玄瓏貴作品展 ―喜寿記念―」を開いたばかり。会場には、玄瓏貴さん(77)が41歳から習い始めて…

〈生涯現役〉金玉順さん/所属を超えて高齢女性たちを世話する

「卑屈になったらアカン」 滋賀・栗東市で夫と2人で暮らす金玉順さん(77)。女性同盟滋賀湖東支部副委員長や守山分会長を長年務めていたが、今は、一人暮らしの高齢女性たちが総聯、民団の所属を超えて結成した…

〈生涯現役〉文徳珆さん/女性同盟大阪東淀川支部顧問

同胞への「愛情のかたまり」 身長164㎝。「昔は大女と呼ばれたよ」と快活に笑う。枝のように細い全身に、ピュアでまじりっけのない愛情があふれる。朝鮮学校のバザーや運動会支部・分会の行事とあらば、何があっ…

〈生涯現役〉李炳潤さん(84)(下)

朝鮮の機械工業化に勇気を得て 「同胞たちを助けないと」 李さんは7人姉弟の長男。町まで12kmを歩いて買い物に行くという不便な生活だったが、幼心にはスキーやソリを滑った記憶が微かに残る。 農場といって…

〈生涯現役〉李炳潤さん(84)(上)

朝鮮の機械工業化に勇気を得て/北海道の原野開拓した両親 39年前の1973年、在日の商工人たちと共に金日成主席と会見したことがあった。当時40代半ばの働き盛りで、その訪問団のなかでは最年少だった李さん…

〈生涯現役〉金斗葉さん/ウリハッキョ愛校運動の先頭に

〝泣く目に涙、笑う目に血〟 今もまぶたに浮かぶ故郷・慶尚南道南海の美しい海原。1943年に18歳で渡日してからすでに70年近い月日が流れた。一昨年、夫の李且台さんは享年90で眠るように他界。実に68年…

〈生涯現役〉黄淵さん/教員の息子夫婦を見守る、女性同盟滋賀・高島支部委員長

ぶれない心の軸、祖国と共に 琵琶湖の北西、比良山の豊かな自然が広がる滋賀県高島。女性同盟滋賀・高島支部委員長の黄淵さん(79)は、この町で若いときから大病を患った夫の鄭京植さん(84)を見守りながら、…

〈生涯現役〉全絹枝さん/日朝友好50回展の実行委員長

「絵に生かされている私」 全さんは神奈川県で来春50回展を迎える日朝友好展の実行委員長として7年間、その重責を担ってきた。副委員長や事務局長時代を含めると半生を捧げてきたといっても過言ではない。 「絵…

〈生涯現役〉鄭日鮮さん/「女性同盟の活動が青春だった」

祖国の山河へ尽きぬ愛 「とにかく小学校6年の間に引越しを12回以上。だから、姉と2人で転校して、同級生たちに朝鮮人とわかる前にまた転校するから、いじめられる間もなかった」と幼い頃を振り返る鄭日鮮さん。…

〈生涯現役〉申在均さん/傘寿で自伝「有機化学とともに」を刊行

「教師冥利に尽きる」 有機化学を専攻した朝鮮大学校元教授の申在均さん(80)が、このほど「有機化学とともに―愚直な在日朝鮮人化学者の回想」と題する自伝を刊行した。 申さんは1931年、東京・足立区で生…

〈生涯現役〉任栄仙さん/高齢同胞たちの杖となって

火薬庫の跡地から出発 女性同盟神奈川・南武支部顧問の任栄仙さん(76)は、1948年4月に東京朝鮮中級学校に入学した頃の強烈な思い出が忘れられない。 「校舎は旧日本軍の火薬庫跡に建てられたもの。当時は…

〈生涯現役〉金甲生さん/米寿迎え、元気に祖国へ(下)

主席の愛に導かれて 商品の開発と経営に当たる夫の傍らで、3男3女を産み育てながら、もっぱら、注文や営業を一手に引き受け、裁いたのが、金さんだった。「夫は勉強もしたのに、騙されたこともあったが、私は一度…

〈生涯現役〉金甲生さん/米寿迎え、元気に祖国へ(上)

「戦争はもうたくさん」 青々とした海原に四方を囲まれた美しい島、済州島。1924年、済州邑吾羅里に生まれ、17歳で結婚。42年、18歳で来阪するまでこの島で暮らした金甲生さんは、3月5日、大阪・鶴橋の…

〈生涯現役〉卞順漢さん/冷麺の普及と振興に功績

戦時下、母子で生き抜く 岩手の同胞社会はもちろん、日本の人々の間でも名士として知られる夫の崔碩文さん(88)は、朝聯、民戦岩手議長を経て、総聯岩手県本部委員長などを歴任。半世紀にわたって第一線で活動し…

〈生涯現役〉金弘善さん/鄭大世選手の活躍喜ぶ祖母

「朝鮮人だって勉強する権利がある」 愛知県名古屋市内のマンションに1人で暮らす金弘善さん。91歳とは思えないほどしっかりとした足取りで玄関先に記者を出迎えたかと思うと、力強く腕をつかみ、慶尚道なまりの…

〈生涯現役〉尹念昊さん/4世代54人で米寿を祝った

祖国の懐こそ「幸せの泉」 3月半ばの米寿のお祝い。ひ孫まで含めた4世代54人の一族が一堂に会してホテルの宴会場でにぎやかに行われた。それから一カ月も経たない4月4日の日曜日、今度は孫やひ孫のウリハッキ…

〈生涯現役〉金鼎宣さん/50年前、朝大校舎建築に携わった(下)

平壌-東京結ぶ赤い糸 太平洋戦争の激化にともない、横浜国立大学を半年早く卒業した1942年春、金さんは建設大手の竹中工務店東京支店に入社。日本敗戦直後には、GHQの命で都内の病院の改修工事に当たったこ…