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〈語り継ごう、20世紀の物語〉朴周達さん(64)

心に溢れる思い20年間日記帳に刻み夫の遺した事業にまい進 東京から新幹線で約1時間半。福島県郡山市に住む商工人朴周達さん(64)。彼女が日記をつけ始めたのは、1983年の元旦から。決意がみなぎるような…

〈語り継ごう、20世紀の物語〉金桂和さん(64)

「朝鮮のイルムで呼んで下さい」と日本の学校で頑張った 金桂和さんは寿司屋でアルバイトをしながら娘さんと2人の孫に囲まれてくらしている。育ちは下関だが、1991年娘の夫が事故で亡くなり、お葬式に参加した…

〈語り継ごう、20世紀の物語〉白南仙さん(74)

被爆の翌年20歳で女性運動に参加悔いのない戦いの人生 先頃、第4次総聯同胞故郷訪問団に夫と共に参加、麗しい山河と故郷の人々に再会のあいさつを果たした白南仙女性同盟埼玉県本部顧問(74)。4歳でその地を…

〈語り継ごう、20世紀の物語〉安順伊さん(69)

“ひたむきな人生、今、苦労の分の大輪の花が咲く” 安さんがカルチャーセンターの「エッセイ入門」教室に通い始めたのは、8年前だった。「小学校も卒業できなかったので、最初は辞典の引き方も分からなかった。文…

〈語り継ごう、20世紀の物語〉金吉徳さん(97)

「民族守り、大道歩め」/父の言葉守り通した 97歳の故郷訪問! 日露戦争時に産声/朝鮮の受難史体現、今夏、孫たちに会いに平壌へ 実に71年ぶりの故郷であった。97歳になる東京・葛飾四ッ木分会顧問金吉徳…

〈語り継ごう、20世紀の物語〉韓又仙さん(76)

母に捨てられ8歳で奉公/逆境バネに幸せつかむ 目をつぶると懐かしい故郷の我が家が浮かんでくる。6歳まで過ごした慶尚南道高山。父母やおじ、姉と一家総出で田植えや草取りをしたこと。綿の収穫の前に綿のタネを…

〈語り継ごう、20世紀の物語〉崔碩文さん(78)

私たちにとって祖国と自分自身の運命はひとつだ 亡き人に知らせたい新時代の息吹/同胞の求心点、ウリハッキョを盛りたてよう 岩手県滝沢村の産業文化センターで8月10日、朝鮮人強制連行犠牲者の追悼の会が、総…

〈語り継ごう、20世紀の物語〉趙善孝さん(78)

今日まで30年間、午前1時に起きて働きづめの日々 戦後、長男背負ってヤミの買い出しに家族の支えで様々な商売に挑戦 早朝から買い物客でにぎわう長門市場は下関のメインストリート・グリーンモール商店街の裏手…

〈語り継ごう、20世紀の物語〉李相均さん(75)

どん底から這いあがった人間らしさへの希求 「日本中の土木工事は誰がやったのか」/慢心したら商売はすぐだめになる 李相均・在日本朝鮮人高知県商工会会長は年に1回、四国4県の朝鮮人商工会を代表して、高松国…

〈語り継ごう、20世紀の物語〉金順煕さん(81)

愛しても尽くしても見返りを求めぬピュアな心 「万事休す」玄界難で、「ポンポン船」がひっくり返る 「なにを恨もか 国さえ亡ぶ/家の滅ぶに 不思議ない/運ぶばかりで 帰しちゃくれぬ/連絡船は 地獄船」――…

〈語り継ごう、20世紀の物語〉洪鐘純さん(85)

38年間、女性同盟分会長の重責果たし60年ぶりに帰国 微用第一船で美唄炭坑に駆り出された夫/「祖国の懐で余生を」との夫の遺言心に刻み 北海道・函館に住む洪鐘純さん(85)は4月30日、新潟から祖国への…

〈語り継ごう、20世紀の物語〉申玉順さん(78)

玄界灘の船上で消えた小さな命,悲しみは癒えず 通称・三河島朝鮮マーケット。上野、浅草と並ぶ東京・下町に住む同胞たちの台所である。 中でも創業50年になろうかという、東京の総合朝鮮食品販売店の第1号店、…

〈語り継ごう、20世紀の物語〉鄭出水さん(76)

泣きたい時には月を見上げて泣いた-それが朝鮮女性の意地 60代の半ばを過ぎて「女優」になった女性たちがいる。山口県下関「シルバー歌舞団」のハルモニたちだ。分会に集うお茶飲み友達が、10数年前から忘年会…

〈語り継ごう、20世紀の物語〉鄭末順さん(64)

60歳を過ぎて、若い世代支えたい/いりこのダシ のように アボジも弟も解放の年に亡くなった、夫と二人三脚/トコトン話し合う 北九州市八幡地区に半世紀以上暮らす鄭末順さん(64)。女性同盟八幡支部委員長…

〈語り継ごう、20世紀の物語〉姜福心さん(76)

黙々と働き、貧しさ、封建制と戦った 極貧の中、「学ぶ」ことを渇望/嫁いびり、辛抱と忍従を強いられ 汽車が長い鉄橋を渡る。姜福心さんが、渡日した60年前と同じコースを、山口県下関市から防府へと辿ってみた…