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短編小説「魚のために道をひらこう」16/陳載煥

彼は、水に沿って北へ行くつもりであった。流れは、東に行ったり西に曲がったり、曲がりくねっているので歩みはどうしても遅くなり、いつしか敵のいる地域に一人とり残されてしまった。ひと足ごとに危険と不安がつき…

短編小説「魚のために道をひらこう」14/陳載煥

彼が結婚して3年目の秋に男の子が生まれたが、やがてその時の喜びにも勝る喜びが彼を跳びあがらんばかりにした。7尾のうちの3尾のメスが、6千あまりの大粒の卵を水中の木の枝に産み付けていたのである。 池のふ…

短編小説「魚のために道をひらこう」13/陳載煥

3章 テソンがジュンハと初めて会ったのは、解放のあくる年であった。 1944年の秋、22歳になったテソンは日本人経営のある養魚場の建設場に働きに行ったが、次の年の正月からその養魚場の養魚工として雇われ…

〈聴くシンボ〉(2月28日-3月6日)

「聴くシンボ」は、朝鮮新報電子版 DIGITAL SINBOのニュースを音声でお聞きいただけます。同サービスでは、1週間の主要ニュースをピックアップし、毎週日曜日にダイジェストでお届けします。生活のさ…

〈魅惑の朝鮮観光〉平壌ー文化・芸術施設⑥三池淵管弦楽団劇場

短編小説「魚のために道をひらこう」12/陳載煥

「さあ、早く行こう! どこまでも行ってけりをつけよう。きみがその主張を引っ込めるまでは、たとえ、障害をおってもくっついていくよ。夕立まで降ってくれて、ちょうどいいや。ぐずぐずせずにさっさと出発しよう!…

短編小説「魚のために道をひらこう」11/陳載煥

水面には水しぶきがあがり、砂地はほこりを舞い上がらせはじめた。静かであった大同江はたちまち波立ち、絶壁にぶつかっては怒号した。河の水はうねり、逆巻いた。夜が明けた。 このさまをじっと見ていたジュンハは…

金秀隆選手、首位浮上に貢献/リーグワン・D1

ラグビー トライをアシスト/金秀隆・クボタスピアーズ ラグビー・リーグワン・ディビジョン1第7節交流戦が26日に行われた。 金秀隆選手(WTB)が所属するクボタスピアーズ船橋・東京ベイは、