
年縞と年輪
2024年12月23日 10:35
年の瀬になると、不思議と神妙な心持ちで多端な一年を振り返ってみたりする ▼印象深い今年の出来事というと、三方五湖のひとつ、水月湖の畔に佇む福井県年縞博物館を見学する機会を得たことだ。湖底に積もった堆積…

〈トンポの暮らしを支える/こちら同胞法律・生活センターです!53〉在日同胞の相続に関する基礎知識
2024年12月16日 12:00
在日同胞が日本で亡くなった場合、日本人の相続とは様々な違いがあります。今回は、在日同胞の相続に関し最低限知っておくべき基礎知識について、設例を交えながら解説します。 Q 先日、私のアボジ(韓国籍)が亡…

置き去りにされた生存者
2024年12月13日 12:10
ノーベル平和賞授賞式で演説した日本原水爆被害者団体協議会の代表委員は、韓国など国名を列挙し、日本で被爆した人が諸外国にいるとしながらも、在朝被爆者には触れなかった

〈時事エッセー・沈黙の声 54〉米国の責任不問・朝鮮人被爆者除外の被団協/浅野健一
2024年12月13日 11:51
ノーベル平和賞の「反ロ」政治利用 日本原水爆被害者団体協議会(被団協)へのノーベル平和賞授賞式が10日、ノルウェーのオスロで行われた。長崎で被爆して親族5人を亡くした田中熙巳(てるみ)代表(92)の演…

〈ものがたりの中の女性たち85〉「死した魂だけでも清らかな鬼神に」―淑英
2024年12月09日 08:00
あらすじ 世宗王の時代、安東に住む没落貴族・白尚君(ペクサングン)とその夫人鄭氏は、熱心に寺に通った甲斐あってかひとり息子・仙郡(ソングン)を授かる。長じた仙郡は読書中にうたたねし、淑英(スギョン)と…

【寄稿】プラハから届いた「朝鮮のあかい旗」/鄭栄桓
2024年12月07日 09:00
中野重治のエッセーに導かれ 作家・中野重治(1902-79)に「朝鮮の旗」というエッセーがある。朝鮮総聯(朝鮮時報の前身の日本語紙)第33号(1958年9月1日付)に掲載されたこの小文は、中野と太極旗…

大同江ビアホールの写真
2024年12月06日 09:15
平壌のニュータウン・林興通りにオープンした和盛大同江ビアホールの一角に目を引く1枚の写真がある。写真の主人公は、豪快にジョッキを傾ける大阪の同胞たちだ

〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 72〉森村誠一「笹の墓標」
2024年11月30日 06:00
犠牲者の宿怨、未来世代の宿題 11月のはじめ、北海道初中高級学校にて開催された第24回日朝教育シンポジウムに筆者はパネラーとして招かれた。朝鮮学校と日本学校の教員、関係者約200名が一堂に会し、北海道…