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〈時事エッセー・沈黙の声 55〉権力犯罪の冤罪を産む日本の刑事司法/浅野健一

「自白が無実を証明する」―― 今月10、11日にマレーシアとインドネシアを訪問した石破茂首相は、両国トップとの首脳会談で、「中国が覇権主義的な動きを強めていることを踏まえ、『自由で開かれたインド太平洋…

〈朝大専門家の深読み経済15〉中国独自のイノベーション(下)/張景瑞

2005年に発足した在日本朝鮮社会科学者協会(社協)朝鮮大学校支部・経済経営研究部会は、十数年にわたって定期的に研究会を開いています。本欄では、研究会メンバーが報告した内容を中心に、日本経済や世界経済…

〈学美の世界 71〉「逸脱」の魅力/金明和

アートは、人の内面を表現するものであり、時としてその表現は予期せぬ方向へと展開する。特に児童美術やアール・ブリュット作品に見られるような純粋で切実な表現は、しばしば逸脱という形で現れる。 現実の枠組み…

〈私のノート 太平洋から東海へ 2〉日帝崩壊80年目にきざむ「戦勝国」の記憶/乗松聡子

2025年は、敗戦により大日本帝国が崩壊して80周年の節目になります。日本では「終戦80年」としてさまざまな行事が行われるようです。 私は1980年代、高校のときにカナダに留学し、2年間、5大陸70カ…

同胞第一主義の新聞として

「驚いて飛び起きた」「総書記の胸の中にいる娘を見て、夢かと思った」。金正恩総書記が在日朝鮮学生少年芸術団と接見した報せが届いた3日朝、衝撃と感激が同胞の家々を席巻した

〈70年の自負、100年への自信➀〉学舎移転65周年を迎えた朝鮮大学校

朝鮮大学校は2026年に創立70周年を迎えます。当欄では、大学が歩んできた道のりや現在の教育内容、活躍している卒業生、70周年に向けた取り組みなどを多角的に紹介します。執筆は朝大の教員、関係者が担当し…

〈読書エッセー〉晴講雨読・本とは何かを問う小説『華氏451度』/任正爀

本紙に『晴講雨読』を連載して3年以上が過ぎた。本来は晴れた日に畑を耕す「晴耕」であるが、筆者のおもな仕事は大学での「講義」なので、それをもじって晴講雨読という訳である。また、「読書エッセー」は編集者が…

年縞と年輪

年の瀬になると、不思議と神妙な心持ちで多端な一年を振り返ってみたりする ▼印象深い今年の出来事というと、三方五湖のひとつ、水月湖の畔に佇む福井県年縞博物館を見学する機会を得たことだ。湖底に積もった堆積…