公式アカウント

〈ものがたりの中の女性たち82〉妓生三様―玉膚香、紫雲兒、妓生某の場合

あらすじ 玉膚香(オクプヒャン) ある少年が山寺で学問に励んでいると、科挙の準備で山寺を訪れていた若き日の権景(クォンギョン)裕(ユ)(後の燕山君代の文臣)、柳(リュウ)順丁(スンジョン)(後の中宗代…

追悼・金賢玉さん――同胞の生に寄り添った総聯活動家/朴金優綺

日本軍「慰安婦」として朝鮮半島から沖縄に連行され、戦後も沖縄で暮らした裴奉奇さんを晩年まで支え、その経験を後代に伝え続けてきた金賢玉さんが、7月14日までに他界した。享年81。賢玉さんと深く親交のあっ…

〈朝大専門家の深読み経済12〉戦略的経理担当者の役割(上)/廉貴成

2005年に発足した在日本朝鮮社会科学者協会(社協)朝鮮大学校支部・経済経営研究部会は、十数年にわたって定期的に研究会を開いています。本欄では、研究会メンバーが報告した内容を中心に、日本経済や世界経済…

〈時事エッセー・沈黙の声 50〉在朝被爆者支援無視を続ける岸田政権/浅野健一

松井市長の妨害排し原爆ドーム前集会 岸田文雄首相は14日の自民党総裁選への不出馬表明に先立つ6日、「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」に参列し、式典後に市内のホテルで開かれた被爆者7団体の代表か…

〈トンポの暮らしを支える/こちら同胞法律・生活センターです!49〉国際結婚夫婦の姓の選択

同胞法律・生活センターに寄せられる相談のなかには、同胞と日本人との「国際結婚」による夫婦からの姓に関わる相談も少なくありません。日本においては、現行の民法で夫婦同姓が義務付けられていますが、これに対し…

〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 69〉山代巴

被害の物語か、加害をきよめる文学か 〈ヒロシマ〉といえば/〈ああ ヒロシマ〉と/やさしくかえってくるためには/捨てた筈の武器を ほんとうに/捨てねばならない/異国の基地を撤去せねばならない(……)〈ヒ…

〈まるわかり! 法律で知る朝鮮12〉海外同胞権益擁護法に見る朝鮮の実像/李泰一

わが国家第一主義時代の海外公民 ■はじめに 本連載も今回をもって最終回となる。社会の発展とともに新しい法律が制定されていくので、今後とも朝鮮の法律については関心を寄せていきたいが、最終回となる本稿では…

〈学美の世界66〉清々しく素朴な気持ち/李英心

毎年、在日朝鮮学生美術展(学美)の中央美術審査の場では数多くの作品と出会うことができる。各学年毎に一挙に並べられた各地のウリハッキョの児童・生徒たちの作品は、生命力あふれた力強い作品、心温まる作品、考…

〈読書エッセー〉晴講雨読・作家立原正秋と日本社会のタブー/任正爀

54歳の若さでこの世を去った立原正秋は、独自の美学を貫徹し苛烈に生きた作家として知られている。その代表作である小説『冬の旅』『春の鐘』は、その特質をよく表している。前者は血のつながりのない兄に暴力を振…

〈ものがたりの中の女性たち81〉「巫女にも本物と偽物がいます」ー巫女某

あらすじ 松(ソン)象(サン)仁(イン)は剛直で正直な男である。彼は巫俗人が迷信で人々を騙し、私腹を肥やしていると信じ、彼らを憎んでいる。先祖の霊や鬼神など見えるはずはないと、いつも巫女(ムニョ)や巫…