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〈ものがたりの中の女性たち70〉「映月庵の裏山の谷に暮らしています」―韓某夫人

あらすじ 崔某が家を探していたところ丁度いい賃貸物件が見つかり、家族と共に引っ越す。夜、なかなか寝付けずにいると、女が戸を開けて入って来る。行燈(あんどん)の側に立ったその女は顔見知りで、近所の両班家…

【投稿】長生炭鉱をめぐって/許侑琳

7月29日、朝鮮大学校の学生たちの夏期社会実践活動の一環として、山口初中出身の朝大生3人と朝青山口の朝青員6人(山口初中教員3人を含む)の計9人で長生炭鉱跡の草刈りおよびフィールドワークを行った。草刈…

〈まるわかり! 法律で知る朝鮮 2〉朝鮮の憲法の内容と特徴/李泰一

世界に類例のない人民憲法の魅力 ■はじめに 周知の通り世界に存在するすべての主権国家は憲法を制定しており、憲法を通じて国政を運営している。平たくいうと、政府の行政活動はすべて憲法の制約を受けており、憲…

〈朝大専門家の深読み経済4〉ビジネスパラダイム・シフトへの視座(上)/趙栄来

2005年に発足した在日本朝鮮社会科学者協会(社協)朝鮮大学校支部・経済経営研究部会は、十数年にわたって定期的に研究会を開いています。本欄では、研究会メンバーが報告した内容を中心に、日本経済や世界経済…

〈読書エッセー〉晴講雨読・北南離散家族の物語『アリランの青い鳥』/任正爀

日本で朝鮮人科学者について書かれた本は5冊であるが、日本人作家によるものが二冊ある。その一冊が1984年に講談社から出版された遠藤公男『アリランの青い鳥』で、朝鮮を代表する鳥類学者・元洪九博士の有名な…

〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 57〉「難死」をのりこえる一世の「勁(つよ)さ」/小田実④

小田実(おだまこと)の描いた在日一世の「オモニ」の、生活実感における即物性と現実的態度、そして格言のように真理を突く人生哲学の言葉は、「通念に基づくタテマエをまっこうから粉砕する力」を持つ。 日本へ仕…

〈戦時文学から見る朝鮮戦争5〉戦争第四段階の文学(1)

民主建設期の尊い生活を守るため 戦争第四段階(1951・6・11-1953・7・27)からは戦線が膠着し、陣地防御戦に突入。停戦交渉も始まる。この頃から作品の思想性・芸術性が格段に向上したとされている…

〈ものがたりの中の女性たち69〉「姉君六人はなぜ行かないのですか」―パリ公主

あらすじ 王は7人目も姫だと知ると海に捨てろと命じ、「パリテギ」(바리데기)と名付ける。捨てられた姫は天の助けにより成長する。しかし、天啓に背き女だという理由で娘を捨てた王と王妃は、天罰で病に倒れ国も…

〈トンポの暮らしを支える/こちら同胞法律・生活センターです! 36〉住民税、払わなかったら?

今年もあっという間に半年が過ぎました。3月の確定申告が終わり所得税を払い終えたと思ったら、固定資産税、自動車税、住民税と納付書類が次から次へと送られてきて、事業主であれば労働保険料や源泉所得税の特例納…

〈時事エッセー・沈黙の声 37〉福島放射能汚染水の海洋放出/浅野健一

“水の惑星”地球の敵になる日本 岸田文雄自公政権が8月に強行を企む東京電力福島第一原発の敷地内に貯まる放射能汚染水の海洋放出を前に、国際原子力機関(IAEA)は4日、「放出は国際的な安全基準に合致する…