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〈時事エッセー・沈黙の声 48〉外国人を脅迫する入管行政/浅野健一

改悪入管法、永住取り消し条項削除を 米国務省から「現代の奴隷」と批判されてきた技能実習に代わる外国人材受け入れの新制度「育成就労」を創設する入管難民法と技能実習適正化法の改正案(3月15日に閣議決定)…

故・高演義先生がのこしてくれたもの/金山川

朝鮮大学校外国語学部で学部長を務められた高演義先生の訃報にふれ、悼む気持ちを抱きながら、先生が書かれた『「在日」って誰のこと?』を中級部3年の生徒たちに教える日を迎えた。 私は外国語学部の学生時、高演…

〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 67〉薩摩焼と司馬遼太郎

真に「忘じがたい」歴史から見れば 1592年から98年にかけた、豊臣秀吉による二度の朝鮮侵略(壬申・丁酉倭乱)の際、九州・山口地方の諸大名たちによって拉致連行された朝鮮人陶工たちにより、萩焼、上野焼、…

〈学美の世界64〉誰もが持つ「自分の世界」/金龍主

子どもの頃には誰もが持っていたであろう、「自分の世界」。私にも中級部の頃まではその世界があった。通学電車の窓の外では小さな人間が電車と並走しながらこちらにコミュニケーションを図ってきたし、ボールペンで…

〈朝大専門家の深読み経済10〉現在の円相場をどう見るか(上)/卞栄成

2005年に発足した在日本朝鮮社会科学者協会(社協)朝鮮大学校支部・経済経営研究部会は、十数年にわたって定期的に研究会を開いています。本欄では、研究会メンバーが報告した内容を中心に、日本経済や世界経済…

〈まるわかり! 法律で知る朝鮮10〉市・郡発展法にみる朝鮮の決断/李泰一

地方発展政策を法的に担保 ■はじめに 周知の通り、今年に入り朝鮮は「10年創造大戦」に突入した。その名も「地方発展20×10政策」、非常にユニークな名称である。 朝鮮には計200の市・郡が存在する。本…

〈読書エッセー〉晴講雨読・司馬遼太郎の対照的な二つの小説/任正爀

去年は日本の国民的作家といわれる司馬遼太郎生誕100年であった。それを記念するイベントもあったはずだが、それほど話題となった感じがしない。近年、「明治の指導者、国民は良かった。戦前の昭和は本来の日本で…

〈ものがたりの中の女性たち79〉「祖国へ向けた矛先を収めなさい」―鹿足夫人

あらすじ 高句麗時代、平壌に「鹿足夫人」が住んでいた。足が鹿の脚のようだとそう呼ばれる。息子が3人いたが、彼らの足も鹿の脚のようだった。近所の子どもたちがはやし立てるので、夫人は息子たちにいつもポソン…

〈時事エッセー・沈黙の声 47〉対中戦争に巻き込む軍事拠点空港港湾指定/浅野健一

米対中戦略で全国16カ所を軍事利用 「数十年の平和主義を捨て、自国を真の軍事大国にすることを望む」(米誌「タイム」23年5月22・29日号)岸田文雄首相は今年4月1日の関係閣僚会議で、軍事三文書(20…

〈トンポの暮らしを支える/こちら同胞法律・生活センターです!46〉共同親権が導入されたらどうなる?

離婚後の共同親権を可能にする民法等の改正案が衆議院で可決されました。現在、同改正案は参議院で審議されており、今国会で成立する見通しであると報道されています(2024年5月13日現在)。共同親権が導入さ…