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不可視化された声を

日本の過去清算を求める言説空間で常に置き去りにされる存在がある。朝鮮にいる被害者、遺族だ。日本の加害責任が果たされないまま80年が過ぎた今、その多くが他界したが、現在も朝鮮各地には日本の戦争犯罪の直接…

WIPO国家創作賞受賞作を読む/洪潤実

いかに愛し、生きるか―、恩師の生き様、実践の賜物 朝鮮初のWIPO(世界知的所有権機関)国家創作賞を受賞したチェ・リョン先生は、忘れられない恩師である。 出会いは「破格」だった。2019年、私が金日成…

〈70年の自負、100年への自信⑨〉朝鮮大学校の文化・芸術クラブはセミプロ集団、芸術の宝庫

朝鮮大学校は2026年に創立70周年を迎えます。当欄では、大学が歩んできた道のりや現在の教育内容、活躍している卒業生、70周年に向けた取り組みなどを多角的に紹介します。執筆は朝大の教員、関係者が担当し…

〈読書エッセー〉晴講雨読・朝鮮気象学史に関する二冊の研究書(上)/任正爀

過日、朝鮮大学校朝鮮問題研究センター(KUCKS)主催の歴史講座「過去の人びとは気候変動にいかに対峙したのか?」に参加した。 講師は古気候学の専門家である名古屋大学環境学研究科の中塚武教授である。 古…

50年になる日に

1975年8月17日は総聯結成20周年「忠誠の手紙」伝達リレー団のメンバーたちが、金日成主席の接見を受けた日だ。その日から50年になる日に東京でかれらの集いがあった。 ▼故人となった父がリレー団の一員…

〈学美の世界 76〉オリジナルを描く/金洸秀

幼い頃よく見た漫画やテレビ、映画などに強烈な印象を受け、よく真似をしたり、友達と○○ごっこしようと遊んだ事を思い出す。昔も今も、子どもたちは、自分の憧れを正直に行動に移し無我夢中に遊ぶ事ができ、頭をフ…

初のWIPO国家創作賞

知的財産を創造し、当該国の経済および科学技術、文化の発展に寄与した人に贈られるWIPO国家賞の今年の受賞者が発表された。その中でも、国家創作賞は朝鮮にとって初の受賞となる。長編小説『青春を青く染めよ』…

5分間の勇気

総聯運動を先頭に立って推し進める活動家たちがいる。かれらに会って驚かされるのは、担っている仕事の多さと責任の重さだ。専従活動家の中には、本部や支部の役職を兼任し、学校運営に深く関わっている人もいれば、…

〈70年の自負、100年への自信⑧〉朝大から世界へ!

スポーツ部門の現在地と未来 朝鮮大学校は2026年に創立70周年を迎えます。当欄では、大学が歩んできた道のりや現在の教育内容、活躍している卒業生、70周年に向けた取り組みなどを多角的に紹介します。執筆…

 敗戦80年の夏

参院選で大敗しても首相は続投の意向を明言する。与党議員は責任を取って辞任すべきだと主張して徒党を組み、新聞は「退陣不可避」との論陣を張り世論を煽った。

戦勝世代と共に

祖国解放戦争勝利記念日を迎えて平壌では、今年も戦争老兵を迎えての祝賀行事が行われた。7月27日、戦勝世代との対面集会と芸術公演が平壌体育館で

【投稿】小さな火でも、灯し続けること/徐美鈴

九州の高3生徒たちが見た沖縄 九州初中高・高3の修学旅行の引率として、沖縄を訪れた。 生徒たちにとってこの修学旅行は単に「陽気で愉快な癒しの観光地」への旅行ではなく、在日朝鮮人としての自己の立場や置か…

「逆さ地図」

今、朝鮮半島とその周辺地域を逆さに描いた地図を見ながら教育を受けている軍人がいる。在韓米軍だ。その司令官は内部教育用に使っている「逆さ地図」をメディアに公開し「この地図を見れば、中国に最も近く、アジア…

暮らしに国旗

大同江に浮かぶ遊覧船に掲げられた国旗を指差しながら、幼いわが子に母親が語りかける。「あれが国旗だよ」。街中では、国旗がデザインされた服を着た子どもたちや大人たちを毎日のように見かける。国旗が暮らしの中…

分岐点の会議

7月11日、総聯の活動家と同胞たちの大きな期待と関心の中、総聯中央委員会第25期第4回会議が開かれた。総聯結成70周年に際した金正恩総書記の綱領的書簡を受け取り、初めて開催された中央委員会だ。

「ヘイト」の選挙戦略

参院選の最中、石破首相が突然、在留外国人の違法行為に対応する組織を新設すると表明した。政府公認の「ヘイト」を進めることになると懸念の声が上がった。

〈読書エッセー〉晴講雨読・朝鮮の文化・歴史をテーマとした大衆小説/任正爀

読書が趣味という人は多い。筆者もその一人であるが、もっともそれを基に本紙に「晴講雨読」を書いたりするのだから、半分は仕事のようなものである。ちなみに、今回で51回目となり、これまで取りあげた本は100…

ラストスパート

世界各国が、かつてない猛暑に見舞われている。欧州各地では6月末から7月初めにかけて軒並み40℃を超える気温を記録し、ロシアのシベリアでも40℃に迫る猛暑が観測された ▼平壌でも7月中旬に入って最高気温