〈朝鮮の風物・その原風景 22〉渡し場
2009年07月24日 00:00
ゆったり、支えあった頃 金弘道の「渡し舟」は、市場にむかう人々の姿を個性豊かに描いた風俗画だが、ここには狭い川舟に馬や牛、老若男女の庶民、両班がひしめき合って乗り込んだ光景がユーモラスに表現されている…
〈民族楽器のルーツをたどる・ウリナラの楽器 13〉法鼓(ポプコ)、雲板(ウンパン)、木魚(モゴ)、梵鐘(ポムジョン)
2009年06月26日 00:00
地、空、水の生き物を救う 仏教儀式に使われた楽器 今回は仏教音楽においてのウリナラの楽器に触れてみよう。 まずは朝鮮の音楽の根元とも言えるポムペ(梵唄)の話からはじめよう。「唄」という字は「唱」と同じ…
〈朝鮮の風物・その原風景 21〉アメ売り
2009年06月26日 00:00
庶民には高嶺の花 ひと昔まえ、大道の物売りのなかで目を引くものの一つにアメ売りがある。 アメを入れた浅底の木箱を紐でたすきがけにし、アメばさみのリズミカルな音にあわせて「アメ打令」をひとくさりうなって…
〈朝鮮の風物・その原風景 20〉サンナムル(山菜)採り
2009年05月26日 00:00
自然の恵みと「旬の味」 昨今、山菜採りはちょっとしたブームの観がある。ハイキングとセットにした各地の山菜採りツアーなどがなかなかの人気のようだ。 古来朝鮮民族は山菜(サンナムル)をこよなく好んで食した…
〈民族楽器のルーツをたどる・ウリナラの楽器 12〉建敲(コンゴ)、踞虎(ロゴ)、晉鼓(チンゴ)、雷鼗(ルェド)
2009年05月09日 00:00
音楽の始まりと終わり伝える さまざまな装飾、足元には虎 80余種類とも言われる民族楽器の中で、打楽器は30余種類と大きな比重を占めている。打楽器は、古くから人々が手にし、心を表現してきた楽器である。世…
〈朝鮮の風物・その原風景 19〉洗濯場
2009年04月24日 00:00
噂や世間話の花が咲く ひと昔前まで、村はずれの川辺には必ずといってよいほど洗濯場があった。水はけも劣悪だった時代には、川こそ最も洗濯に適した場所といえた。 こんにち洗濯は、洗濯機にとって代わって久しく…
〈民族楽器のルーツをたどる・ウリナラの楽器 11〉教坊鼓(キョバンゴ)、編鐘(ピョンジョン)、柷(チュク)
2009年03月27日 00:00
地と空開き、音楽始める 太鼓に青、赤などで方位示す 2回に渡り古楽器の中から弦楽器、そして管楽器の紹介をしてきたが、少しでも古来の楽器に親しみを感じてもらえただろうか。 民族楽器の多くは、その民族固有…
〈朝鮮の風物・その原風景 18〉婚礼風景
2009年03月27日 00:00
家父長制と「嫁とり婚」の定着 民族衣装で着飾った新郎、新婦が馬、輿に乗り、お供に伴われて野道をゆく婚礼図は、牧歌的で心和む原風景のひとつだが、いまは映像や風俗画でしか見ることができないノスタルジックな…
〈民族楽器のルーツをたどる・ウリナラの楽器 10〉蟹降、螺角、笙簧
2009年03月13日 00:00
農楽の始まりを告げるラバル、日本の雅楽との関わりも 今回は管楽器のルーツを隣国に及ぼした影響を考えながらたどることにしよう。 まずはわが国で唯一とされている金管楽器、ラバルの紹介。 この楽器は楽器作り…
〈朝鮮の風物・その原風景 17〉綱曳き戯
2009年02月20日 00:00
豊穣願う民衆のパワー 詩人許南麒は、「朝鮮歳時記」で朝鮮民俗戯の綱曳きを「索曳き」と表記している。小学校の運動会のそれと混同されることを避けるため、あえて当用漢字の綴りを無視したという。 規模の大きい…