公式アカウント

〈学美の世界 25〉学美には現代アートの動機がある/金明和

現代アートを読み解くときに大事なのは、コンテクストである。 絵のうまさや立体造形のテクニックよりも、文脈や概念が現代アートの真価である。 現代アートでいうコンテクストとは、その作品がアートの歴史の系譜…

学生らの気概に感動/朝鮮大学校定期演奏会

今年に入り朝鮮大学校では、新型コロナ感染拡大の影響で経済的な困難に直面する在校生たちのために、教職員や理事会、同窓会をはじめとした関係者全員が一丸となり学生支援事業に取り組んでいる。 12月3日には同…

〈本の紹介〉ぼくは挑戦人/ちゃんへん.著

挑戦、信念、生きる上での「役割」 本書はジャグリングパフォーマーであるちゃんへん.氏が手掛けた初めての著書。京都のウトロ地区で生まれ育ち、日本学校に通いながら自身が朝鮮人であることを自覚した著者は現在…

〈学美の世界 24〉「力強さ」が溢れる作品/曺昌輝

在日朝鮮学生美術展覧会の魅力を一言で言うならば何と答えられるだろうか。 いろいろな要素がある中で、あえて一つに絞るならば「力強さ」ではないだろうか。 生徒たちの力強さはいろいろな形で作品に現れている。…

真摯にピアノに向かう実直な演奏/金蓮姫ピアノリサイタルを聴いて

「金蓮姫ピアノリサイタル-ピアノと共にVer.4-」が9月25日、札幌のザ・ルーテルホールで行われた。 金蓮姫さんは、朝鮮学校教員として、また朝鮮のピアノ作曲家としても数多くの功績をあげてきた。今回の…

作品に宿る子どもたちの心/大阪学区美術特別展2020

875点が展示 大阪学区美術特別展2020(主催=同実行委)が10月21日から25日まで、大阪府の東大阪市民美術センターで開催された。 特別展では大阪中高、中大阪初級、北大阪初級、生野初級、東大阪初級…

〈取材ノート〉未来を描くための存在

先日、短期出張で愛知に出向いた。目的は2020年初となる金剛山歌劇団の公演取材。 今年は、コロナによる影響を直に受けていた歌劇団にとって、いつにも増して貴重な公演であることをわかっていただけに、公演当…

〈人・サラム・HUMAN〉金元均名称平壌音楽大学教員/ユン・チンボクさん(40)

世界的ピアニストを育成 国内の音楽界において「ピアニスト育成で指折りの実力派教育者」として呼び声が高いユン・チンボクさん。 2007年、朝鮮の高等音楽教育の最高峰である金元均名称平壌音楽大学のピアノ教…

〈金剛山歌劇団〉存在価値忘れずに活動したい/2020年初公演の舞台裏(下)

一回のステージを完成させるごとに、目に見えない無数の支えがあること、きらびやかな舞台の裏に身を削る関係者たちの努力や葛藤があることは、ある程度想定できる「当然のこと」だからか、あまり深堀りされることは…

〈金剛山歌劇団〉再確認した居場所/2020年初公演の舞台裏(上)

2月以降、新型コロナウイルス感染症が各地で猛威をふるい、6月初旬から予定した巡回公演の日程が修正を余儀なくされるなか、15日、金剛山歌劇団は今年初のステージを大盛況で終えた。初公演当日、フィナーレで客…