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〈朝鮮歴史人物〉安市城の城主・楊萬春(1)

揚萬春は、遠い道のりを駆け城内に到着した。 新国王を迎えた後、平壌城内は活気に満ちていた。嬰留王が廃位され、宝蔵王が新たに即位すると、揚萬春は莫離支として全ての実権を握った淵蓋蘇文から呼び出しを受けた…

〈朝鮮歴史人物〉唐を震え上がらせた淵蓋蘇文(6)

淵蓋蘇文は唐の領地深くまで侵入し、連行された蓋牟城の軍民をはじめ、数千の高句麗の人々を救出して悠々と凱旋の途についた。 唐の侵略軍は、陸・水軍100万のうち命拾いした者は僅か数千人に過ぎず、軍馬、1万…

〈朝鮮歴史人物〉唐を震え上がらせた淵蓋蘇文(5)

淵蓋蘇文は国を守る重任を担い、高句麗の人民を敵を討つ戦いへと立ち上がらせた。 彼は、自身を護国遠征隊総官に、兵部尚書、高正義を左衛大将軍(先峰将)、西部大人、乙支マンスを右衛大将に命じて後軍を任せた後…

〈朝鮮歴史人物〉唐を震え上がらせた淵蓋蘇文(4)

淵蓋蘇文は、新羅の王族で使臣として高句麗を訪れた金春秋にも自分の意志を包み隠さず話した。 「同じ建国の理念を持ち、同じ民族、同じ兄弟国として新羅、百済との和親を図り、漢族に対しては、常に警戒するところ…

〈朝鮮歴史人物〉唐を震え上がらせた淵蓋蘇文(3)

暫らくして、淵太祚も世を去った。 淵蓋蘇文はモランを呼び寄せ、妻に迎えて夢のような日々を送ったが、常に心は、国を正そうとする一つの思いで高鳴っていた。国の情勢は依然として乱れていたためである。 618…

〈朝鮮歴史人物〉唐を震え上がらせた淵蓋蘇文(2)

ある日、モランが彼の後を静かに追って山に登ってみると、案の定、思っていた通りであった。 両手の拳で岩を砕き、馬を駆る、驚くべき挙動は、少女が夢の中で描いていた将軍の姿に間違いなかった。この日、この二人…

朝鮮王の甲冑、東京国立博物館で年末まで展示

初公開、盗難品と推定 東京国立博物館(台東区上野)で、朝鮮王朝時代の王の甲冑が初めて公開された。 同博物館東洋館の5階10室で1日から催されている「朝鮮時代の美術」では、朝鮮王朝時代の王のものと推定さ…

〈歴史×状況×言葉 34〉宮本百合子(1)/朝鮮人との友情と、描かれない現実と

過日、関東大震災時朝鮮人虐殺90周年を考えるパネルディスカッションにて発言する機会があった。当時の日本人民衆が示した暴力性は今日も変わっていないばかりか、再生産されているという趣旨で話したのだが、発言…

〈朝鮮歴史人物〉唐を震え上がらせた淵蓋蘇文(1)

淵蓋蘇文は、614年高句麗の首都、平壌西部(東部とも言われる)の大人である淵太祚の子として生まれた。淵太祚は、50歳を過ぎてからようやく息子一人ができ、その名を蓋蘇文とした。 人々は蓋蘇文のことを、夫…

【寄稿】文定王后の金印、米国から返還へ

朝鮮戦争時に略奪/民族が力を合わせ 朝鮮戦争(1950~53年)時、米軍がソウルから持ち去った朝鮮王朝時代の金印が、北南人士の粘り強い調査、運動によって年内に返還されることが決まった。その経緯について…