
〈朝鮮歴史人物〉国の名誉を守り命を捧げた朴堤上(3)
2014年01月25日 09:00
朴堤上はその足で、北行の途に就いた。 高句麗国内城に入った彼は、公館で暮らしている宝海に会った。宝海は嬉しくてたまらなかった。 泣き笑いながら積もる話で夜を明かした2人は、万一に備えて逃げるため万端の…

〈朝鮮歴史人物〉国の名誉を守り命を捧げた朴堤上(2)
2014年01月23日 09:00
実聖王が即位してほどなく、倭国が使者を送ってきた。 「わが君は、大王が神聖だという話を聞いて我々を遣わして、百済の罪状を大王にお告げしろとの仰せにございます。願わくは、大王には王子1人を遣わされ、わが…

〈朝鮮歴史人物〉国の名誉を守り命を捧げた朴堤上(1)
2014年01月21日 09:00
秋の日の豊かな実は山野を覆い、五穀を刈り入れる農民たちのうっとりする歌の調べが平野にあふれるなか、王宮では訥祗王の即位を祝う盛大な宴が開かれた。 脂っこい肴に芳醇な酒が杯になみなみとつがれ幾度となく回…

〈朝鮮歴史人物〉新羅の朴赫居世(3)
2014年01月18日 09:00
新羅は成立後、隣接する小国を統合しつつ徐々に力を強めた。 新羅では、早くから稲作をはじめとする農業が発展し、それに伴い灌漑水利事業も幅広く進められた。 また、手工業が発展し、特に貴金属の材料はその質が…

〈続・朝鮮史を駆け抜けた女性たち 58〉新羅初の女王ー善徳女王
2014年01月15日 10:11
各地に官吏派遣、善政を施す 王位継承と聖君への路 新羅26代王眞平王が後継ぎなく没すると、その王女である德曼が後を継ぎ27代王、聖徳女王(?~647)となった。新羅初の女王である。 「三国史記」には眞…

投身自殺の現場、立待岬に立って/かき消せない朝鮮の少女たちの「恨」
2014年01月15日 09:00
1月に「YOいっション」発足 水面がきらめく津軽海峡に面した立待岬(北海道函館市)は、11月ともなると身を切るような冷たい風が吹き、断崖絶壁に押し寄せる荒波がしぶきをあげる。戦時中、強制連行あるいは…

〈朝鮮歴史人物〉新羅の朴赫居世(2)
2014年01月14日 09:00
彼らが卵の中の男の子を東側の泉の水できれいに洗ったところ、すぐに体からは光彩を放ち、周囲の鳥と獣が一斉に踊りだし、天地は鳴動して、太陽と月も例になくひときわ明るく照らすのであった。 「この子は、天が私…

〈朝鮮歴史人物〉新羅の朴赫居世(1)
2013年12月27日 09:00
遠い昔、辰韓(慶州地方)には閼川楊山村、突山高墟村、茂山大樹村、觜山珍支村、金山加利村、明活山高耶村など6つの村があった。 この村に住む人々は皆、自分たちの祖先が常人ではなく、天から降りてきたと考えた…

〈続・朝鮮史を駆け抜けた女性たち 57〉純元王后金氏
2013年12月24日 15:50
「福祉」に熱心な王妃/世紀安東金氏の世道政治を開く 憲宗、哲宗、二代に渡り摂政政治 純元(スンウォン)王后金氏(1789~1857)は憲宗、哲宗と二代に渡り垂簾聽政(皇帝が幼い場合、皇后・皇太后のよう…

〈歴史×状況×言葉〉支配者の一員としての自覚は?
2013年12月24日 15:37
「播州平野」に登場する朝鮮人は、解放と帰郷の歓喜に満ちた、ひたすら明るい姿として描かれている。無論それらは解放直後実際に多く見られた事実だったには違いない。だがあくまでも主人公ひろ子の心象内部において…