〈遺骨は叫ぶ 4〉長崎・端島・海の下の炭鉱、酸欠、落盤、逃亡しても水死
2007年06月05日 00:00
「軍隊なんか問題にならん過酷なリンチ」 長崎港の沖合に浮かぶ島々の中でも、端島(長崎市高島町)は、周囲わずか1.2キロメートルと小さい。島全体を高さ10メートルほどのコンクリートの防波堤が囲み、所狭し…
〈人物で見る朝鮮科学史 30〉高麗の科学文化(3)
2007年06月01日 00:00
人類文化史上の貴重品となる活字 高麗の科学技術を語るうえで欠かせないのは金属活字の発明であるが、これは高麗に留まらず朝鮮科学史のもっとも重要な業績の一つである。活字それ自体は中国で発明され、木活字、陶…
〈人物で見る朝鮮科学史 29〉高麗の科学文化(2)
2007年05月24日 00:00
木版印刷技術の頂点、「八万大蔵経」 印刷術は中国の四大発明の一つに数えられるが、現存する世界最古の印刷物は新羅時代の仏国寺釈迦塔から発見された経文「無垢浄光大侘羅尼経」であり、印刷術自体も新羅が最初か…
〈遺骨は叫ぶ 3〉三菱美唄鉱業所・ガス爆発、集中豪雨で夥しい犠牲者
2007年04月23日 00:00
JR函館本線の美唄駅から車で約30分で「炭鉱メモリアル森林公園」(北海道美唄市東美唄町)に着く。1972年に閉山になるまで、ここは三菱美唄鉱業所の心臓部だった。朱色の鮮やかな立て坑巻き揚げ櫓、原炭ポケ…
〈朝鮮通信使来聘400年 5〉江戸日本と朝鮮の貿易
2007年04月20日 00:00
日本の衣料革命をもたらす 「17~19世紀に朝鮮と清、朝鮮と日本間の貿易はどの時代よりも活発に展開された」と、「朝鮮商業史」は評価する。 あまり知られていないが、江戸・日本と朝鮮は、最大の貿易取引国で…
〈朝鮮通信使来聘400年 4〉通信使江戸に行く
2007年03月30日 00:00
仇敵に拝礼、涙流し憤慨 通信使派遣が決定されると、国王は正使、副使、従事官の三使を任命する。 品格があり、学識豊かで、容姿の優れた者を選ぶ。何しろ朝鮮国を代表して外地に行くので、国威を辱めない人物を選…
〈遺骨は叫ぶ 2〉岩本発電所・飢えに苦しみ逃亡、絶望して自殺者も
2007年03月27日 00:00
落盤死、転落死、トロッコとの衝突死 群馬県の北部から流れる利根川に沿って、JR上越線が走っている。沼田市の岩本駅の裏側に、東京電力の長い導水管と岩本発電所が見えるが、この発電所は、太平洋戦争の末期に、…
〈人物で見る朝鮮科学史 28〉高麗の科学文化(1)
2007年03月23日 00:00
高麗時代の天文観測記録 918年に王建が建国した高麗は936年に全国統一を果たし、その後1392年までの約500年間、文化的にも隆盛を極め世界的にも知られた。英語のコリアが高麗に由来することはあらため…
〈人物で見る朝鮮科学史 27〉道詵と風水地理
2007年03月17日 00:00
民族性と迷信的なものが混在 物質を、それ以上分割できない粒子から構成されていると考え、それをアトム(原子)と呼んだのは古代ギリシャの哲学者デモクリトスである。その約2000年後、イギリスの化学者ドルト…
〈朝鮮通信使来聘400年 3〉家康、秀忠、家光の国書
2007年03月09日 00:00
永遠に隣国との和好を望む 通信使の使命は、国王の国書を互いに交し、国王と国王の信が通い合うようにすることにある。 江戸城における国書の奉呈こそ、通信使行事の中心である。 徳川将軍は全国の大名をひかえて…