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〈人物で見る朝鮮科学史 48〉世宗とその時代(7)

3大医学書編さん、盧重礼 医学は天文学とともに、古代から普遍的に発展してきた科学分野といえるが、世宗時代には朝鮮の3大医学書といわれる「郷薬集成方」「医方類聚」が編さんされるなど大きな発展があった。そ…

〈人物で見る朝鮮科学史 47〉世宗とその時代(6)

天文暦学の知識を伝えた朴安期 七政とは日月と5つの惑星のことで、「七政算」はその運行を計算する書という意味である。当時まで朝鮮の暦書は中国から伝わった「授時暦」を用いていたが、そこに記された数値は朝鮮…

〈遺骨は叫ぶ 11〉秋田・吉乃鉱山・発破で生き埋め、ダムに飛び込む人も

鉱さいダム工事中、相当な人骨を発見 墓石が並ぶ上吉野集落の隣は、草が茂る平地に見えた。しかし、歩くと高低があり、高く土盛りした上に平たい石が置かれている。朝鮮人の墓だった。 案内してくれた佐々木一郎の…

〈人物で見る朝鮮科学史 46〉世宗とその時代(5)

朝鮮前期最高の天文学者、李純之 国際天文学連合(IAU)は小惑星の命名権を発見者に与えているが、韓国天文研究院は普賢山天文台が発見した7つの小惑星に対して伝統社会の科学者たちの名をつけた。その7人とは…

〈朝鮮史から民族を考える 11〉「乙巳五条約」の法的効力(下)

植民地支配の法的責任を問う 「不当・合法(有効)論」に対する批判 まず、条約形式の問題について。 当時の国際法の慣習と学説において、保護条約のような国家の安危に直接関連する重大な条約は、批准を必要とす…

〈朝鮮史から民族を考える 10〉「乙巳五条約」の法的効力(上)

朝・日会談の世界外交史的意義 「乙巳五条約」の法的効力問題の浮上 1905年の「乙巳五条約」は、日本による朝鮮植民地化の出発点となる条約であった。朝鮮では、「乙巳五条約」の強制調印直後から、この条約が…

〈朝鮮史から民族を考える 9〉大韓帝国の歴史的性格

無能と無力強調 植民地支配を美化 朝鮮近代政治史・外交史研究の不振 19世紀末から20世紀初頭にかけての朝鮮史の記述は、おもに日清・日露の角逐をはじめとする帝国主義列強の動きと、義兵闘争・愛国啓蒙運動…

〈遺骨は叫ぶ 10〉北海道・雨竜ダム・未発掘の遺体そのまま、実態の解明急げ

ダムの堰堤に犠牲者らを放置 戦時中に各地で盛んに造られたダムや発電所の工事に、たくさんの強制連行された朝鮮人が働かされた。どこの工事現場も機械の使用はほんの一部で、モッコ、リヤカー、トロッコを人力で動…

〈朝鮮史から民族を考える 8〉朝鮮の変革運動と世界史的課題

主体的成長過程の跡づけを 近代の変革運動=開化派と甲午農民軍 19世紀の80年代から90年代初の時期に、朝鮮では、国内体制を変革して列強の侵略を防ごうとする勢力が、二つ存在した。一つは革新官僚を中核と…

〈朝鮮史から民族を考える 7〉東アジア三国の分岐

資本主義発展の可能性を破壊 分岐の原因をめぐる論争 近代の東アジアにおいて、日本は帝国主義的自立をとげ、朝鮮はほかならぬその日本の植民地となり、中国は帝国主義諸国の半植民地になった。こうした三国の分岐…