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〈人物で見る朝鮮科学史 59〉ハングルと死六臣(2)

解説本「訓民正音」 世宗時代の科学技術官庁ともいえる集賢殿には30人ほどの学士がいたが、そのなかの多くは漢文を崇高なものと考え新しい文字の創製には反対の立場をとっていた。そこで世宗の命を受け、若い学者…

〈朝大・朝鮮自然博物館 2〉岩石・堂々と並ぶ160種もの岩石

朝鮮の国土 生きている証 昨年、「生物」と「非生物」の境界を論ずる書籍が大変注目された。著者は「生きている」とは何かについて非常に興味深い見解を示してくれた。それは「動的平衡」、つまり「構成成分が絶え…

〈朝鮮史から民族を考える 20〉「植民地近代(性)」論の問題点(下)

植民地主義の本質とは何か 植民地主義の抜け落ちた近代批判 植民地朝鮮における「近代性」の存在を実証するのに急なあまり、「近代性」の上に形容詞としてついている「植民地」が副次的な意味合いしかもっていない…

〈人物で見る朝鮮科学史 58〉ハングルと死六臣(1)

世宗の名を不滅にした「訓民正音」 人類の文化的発展でもっとも大きな役割を果たしたものは何だろうか? 人によって見解は異なるだろうが、筆者は文字を挙げる。文字によって歴史が語り継がれ、知識が蓄積され科学…

〈朝鮮史から民族を考える 19〉「植民地近代(性)」論の問題点(上)

共通の歴史認識模索へ 「植民地近代(性)」論 1990年代後半に入って、「収奪論」と「植民地近代化」論の両者に共通する「近代」肯定論的な性格(すなわち「収奪論」は内在的な「近代化」「植民地近代化」論は…

〈関東大震災下の朝鮮人虐殺問題 4〉朝鮮人暴動ねつ造、戒厳令の理由づけ

この2人(警保局長後藤文夫、警視総監赤池濃)の証言は実に重要である。 つまり、数十万の大群衆の極度の混乱状態を目撃した治安当局者は、「不祥の事変を生ずるに至るべき」に恐怖感を持ち、「尋常一様の警備を持…

〈人物で見る朝鮮科学史 57〉測雨器と気象学 番外編

「科学帝国主義」の象徴 1917年に朝鮮総督府観測所は、所長であった和田雄治の研究論文を一つにまとめた「朝鮮古代観測記録調査報告」を刊行した。ここには測雨器とそれによる降雨量記録をはじめ朝鮮における地…

朝大・朝鮮自然博物館/動植物など約1200種、2500点

「朝鮮の自然、身近に感じて」 最近の大学生は生き物にあまり詳しくない。そのせいか大学の講義でよく私は、自分の息子たちのことを引き合いに出す。 5歳になる子どもたちは、私に似てかどうだか生き物が大好きで…

〈朝大・朝鮮自然博物館 1〉動植物など約1200種、2500点

「朝鮮の自然 身近に感じて」 最近の大学生は生き物にあまり詳しくない。そのせいか大学の講義でよく私は、自分の息子たちのことを引き合いに出す。 5歳になる子どもたちは、私に似てかどうだか生き物が大好きで…

〈遺骨は叫ぶ 14〉愛知・中島飛行機半田製作所・半田空襲で死亡した4割が朝鮮人

防空壕もなく避難命令伝わらず 愛知県半田市乙川地区は、大正期に海を埋め立てて水田が造成された所で、農業を中心とした人口7000人ほどの静かな村だった。1942年の夏、突然この村で工場と飛行場用地の買収…