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〈人物で見る朝鮮科学史 71〉実学の時代(2)

西洋近代科学技術の伝来 実学形成の重要な要因の一つは西洋近代科学技術の伝来である。朝鮮に西洋に関する情報が本格的に伝え始められたのは朝鮮後期になってからのことで、17世紀初、実学の先駆者といわれる李 …

〈朝大・朝鮮自然博物館 6〉鳥類・臨津江渡る統一の象徴も

コウライウグイスなど91種130点 朝鮮大学校は御存じの通り東京都小平市に位置する。玉川上水が多摩地方東西に細く、長く樹木の営みを支えている脇に、わが大学はキャンパスを構えているのだ。休日ともなると、…

〈遺骨は叫ぶ 20〉北海道・計根別飛行場

「滑走路の下に、朝鮮人の死体埋めた」 根室海峡を隔てて国後島が見える、北海道の北の果てとも言える野付郡別海町の牧場の中に、コンクリートで造られた掩体壕(飛行機を隠す所)がある。その上に上がると、緑の牧…

〈朝鮮史から民族を考える 28〉歴史教科書問題(下)

統一時代、共通の歴史認識を 東アジア共通の歴史教材 現在、日・「韓」、あるいは日・「韓」・中のいくつかの民間グループでは、日本の歴史教科書記述の誤りを正していくとともに、自国史中心的な歴史観を脱し東ア…

〈人物で見る朝鮮科学史 70〉実学の時代(1)

西洋知識の導入図った金堉など 朝鮮王朝時代の科学技術を鳥瞰した時、二つの大きな山がある。一つは前期の世宗時代の科学技術であり、もう一つは後期の「実学」である。 壬辰・丁酉倭乱とその後の清国の侵攻などに…

〈朝鮮史から民族を考える 27〉歴史教科書問題(上)

略奪戦争と冷戦政策の連続性 国家にとっての歴史教育の役割 なぜ、歴史教科書の記述内容が国家間での激しい政治的対立の焦点になるのか? その根本的な理由はといえばほかでもない、私たちがそのなかで生きている…

〈遺骨は叫ぶ 19〉岡山・三井造船玉野造船所

暴行、拘束、病気、ケガで多くの死者 岡山県南部の宇野港(現玉野市)は、明治中期までは塩田地帯だったが、築港が始まり、1910年に宇野線が開通すると同時に高松との間に宇高連絡船が通ると、交通上の要点とな…

〈人物で見る朝鮮科学史 69〉壬辰倭乱とその副産物(4)

朝鮮侵略に反発した千利休 壬辰倭乱のことを日本では「焼き物戦争」と呼ぶことがある。というのは、この戦いに参加した大名たちがこぞって朝鮮の陶磁器を持ち帰ったばかりでなく、数多くの陶工たちを連行し領内に住…

〈人物で見る朝鮮科学史 68〉壬辰倭乱とその副産物(3)

李長孫が考案した「飛撃震天雷」 SF映画の古典的名作「2001年宇宙の旅」は、類人猿の二つの群れが争う場面からはじまる。ある者が偶然(?)手にした骨で相手を威嚇し、それを空に放り投げると宇宙船に変わる…

〈朝大・朝鮮自然博物館 5〉化石・「東アジアを轟かせたマンモス」

「三葉虫」など208種、255点 博物館に行けば恐竜にあえる、と普通の子どもたちは思っているだろう。確かに、日本に限らず世界中の自然史博物館には工夫を凝らした動植物標本もあるが、展示の目玉はやっぱり恐…