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〈遺骨は叫ぶ 30〉東京・八王子浅川地下壕

最盛期には4~6千人を強制徴用、戦争末期の相次ぐ落盤事故 東京駅からJR中央本線に乗り約1時間で高尾駅に着く。駅前からはビルで見えないが、高架の京王電鉄の高尾駅ホームからは西に金比羅山、南に初沢山が見…

〈朝大・朝鮮歴史博物館 2〉朝鮮の原始時代、80点展示

「たかが石」「されど石」 歴史と聞いて何をイメージするか。人物や事件、年代など複雑だという方もいるかもしれない。しかし、朝鮮史上人物や事件が確認できるのははるか後世のことであり、原始時代と呼ばれる数十…

〈遺骨は叫ぶ 29〉宮城・多賀城海軍工廠

冬でも裸同然で働かされ、多くの犠牲者 橋桁作るとき朝鮮人を人柱に 昭和初期の宮城県多賀城村(現多賀城市)は、村の面積の約半分を田や畑が占める農村であった。だが、1941年にアジア・太平洋戦争が始まると…

〈朝大・朝鮮歴史博物館 1〉貴重な朝鮮文化の展示品

身近に感じる5千年の歴史 1956年4月に創立された朝鮮大学校。1959年6月、東京都小平市に新校舎が竣工し、今年はその50周年をむかえた節目の年にあたる。このような年に、創立25周年を機に建てられた…

〈遺骨は叫ぶ 28〉山形・永松鉱山

騙して連行、強制貯金の名で未払い 山菜採りで空腹しのいだ労働者たち 山形県の大蔵村から寒河江市に通じ国道458号は、いまでも冬期間の約7カ月間は交通が閉鎖になる。丈余の雪に覆われるからだ。海抜が870…

〈遺骨は叫ぶ 27〉北海道・鴻之舞鉱山

3000余人の朝鮮人を強制連行 突貫工事の過酷な現場、犠牲者構わず 北海道北東部のオホーツク海に面して、紋別市がある。流氷や漁業で知られている。 かつて紋別市には、全国一の金の生産量を誇った鴻之舞鉱山…

〈朝大・朝鮮自然博物館 12〉両生類など・2011年は開館30周年

「生」を次代に伝える役目 本校で生物学を専攻する学生たちは毎週多様な実験を行う。以前卒業研究のためにマウスを十数匹飼育した。予備として飼育していたマウスは幸い(?)実験に使われずに筆者の研究室で愛玩動…

〈遺骨は叫ぶ 26〉秋田・尾去沢鉱山

虐待で多くが死亡、「墓も遺骨もない」/「身体検査して、健康な人ばかり連行」 秋田県の県北は鉱山地帯と呼ばれるほどたくさんの鉱山があった。その中で最も古いのが尾去沢鉱山(鹿角市)で、口碑では708年に発…

〈朝大・朝鮮自然博物館 11〉植物など・薬用植物、木材標本など多数

朝鮮の山河を彩る樹木と花 冒頭いつも本文と相関性がない個人的なことを書いており、申し訳ないと思いながらも、やはり個人的なことから始めたいと思う。 筆者は朝鮮大学校の教職員寮に住んでいる。ベランダからは…

〈朝大・朝鮮自然博物館 10〉昆虫・チョウ目中心に約300種

白頭山頂の優雅なコムラサキ 体調を崩してしばらく入院していたので、その間本をたくさん読んだ。病室で節足動物に関する研究書を読んでいるところを、主治医である若い女性の外科医に目撃された。 すると彼女は、…