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〈朝鮮民族の美 15〉青磁鉄絵 鳳凰牡丹文瓶(13~14世紀)

高麗も末期になると、政権の弱体化のためか高麗青磁を作る製作上の規制が弱くなり、陶工たちは、これまでの統制を破って、粗雑でありながら自由で個性的な作品を作り出すようになった。

〈朝鮮仏教と私たち 23〉高麗・太祖王建(上)

〝統一国家の偉業は仏恩〟 仏教は三国時代を通じて朝鮮半島に根づき高麗時代を通して朝鮮的な特色を持ち、朝鮮史上最も仏教が隆盛する時代を迎えた。

〈朝鮮民族の美 14〉青磁象嵌辰砂 雲鶴文合子(13世紀)

きれいな小物入れである。貴族の女性が装身具や指輪などを入れたのであろう。また、この合子自体が、女性の居間を飾る一つの宝石の役割を果たした。

〈歴史×状況×言葉 21〉川端康成/崔承喜に見た、反逆や憤怒、革命

昨年は崔承喜の生誕100周年で、朝鮮、日本各地でも行事や舞踊公演が相次いだ。これらにちなんで今回は崔承喜を絶賛した川端康成について書こうと思う。 崔承喜が東京にて第一回目の発表会を成功させた1934年…

〈朝鮮仏教と私たち 22〉禅の伝来(下)・九山禅門

新羅末期から高麗初期にかけて成立した禅宗の寺院を九山禅門という。

〈朝鮮仏教と私たち 21〉禅の伝来(中)・道義国師と曹溪宗

人間の主体性を強調 初めて朝鮮に禅を伝えたのは、善徳女王時代に唐で四祖・道信から法を習った法朗であるが、本格的に祖師禅である南宗禅を伝えた最初の人物は、道義国師(生没年未祥)である。朝鮮では道義国師以…

〈朝鮮仏教と私たち 20〉禅の伝来(上)・達磨と慧能

地方の豪族を中心に受容 仏教の流れの中で達磨大師に始まる中国の禅宗は朝鮮で大きく根づいた。

〈朝鮮民族の美 13〉青磁象嵌 蒲柳水禽文鉢(13世紀)

高麗時代には、これまで見てきたような壺や瓶、水注のほかに、食物を入れる鉢や盞(綬接)、油壺、合子(蓋のある小容器)などが大量に作られた。

〈朝鮮仏教と私たち 19〉後期新羅の名僧・義湘(下)

海東華厳宗の開祖 義湘(625~702)は海東華厳宗(「華厳経」を根本経典とする朝鮮の宗派)の開祖である。

〈朝鮮民族の美 12〉青磁象嵌 葡萄唐子文 瓢形水注(12~13世紀)

美しく優美な「ひさご形」の水差し(水指・爽穿切)である。胴体の全面に葡萄の蔓が張り巡らされ、大きな葡萄の房がなっており、葉は小さく描かれている。面白いのは、所々に少年(唐子)が蔓の上で遊んでいて、大小…