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揺るぎない信頼の軌跡/第20回「南北コリアと日本のともだち展」

第20回「南北コリアと日本のともだち展」(以下、ともだち展)が4~6日にかけてアーツ千代田3331(東京都千代田区)で行われた。新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、展示はオンラインを併用して行われた。…

短編小説「道づれ」5/キム・ビョンフン

彼女は何度も「おじさん、おじさん」と言いながら、後ろから私の肩を動かして角度を調節してくれた。私は「おじさん」よばわりを気にする暇もなく、ただ彼女のするままになっていた。するとほんとうに、まつ毛よりも…

〈群馬追悼碑裁判〉「守る会」、判決前に賛同署名呼びかけ

“本質は歴史修正主義との戦い” 県立公園「群馬の森」(群馬県高崎市)にある朝鮮人強制連行犠牲者追悼碑をめぐり、県が設置期間の更新を不許可としたのは違法だとして、碑を設置した「記憶・反省そして友好」の追…

短編小説「道づれ」4/キム・ビョンフン

「娘さん、それはいったい何の卵ですか?」 とうとう私は彼女にきいた。周りのものも好奇心にみちた眼差しで彼女を見つめた。するとどうしたことか彼女の顔がみるみるうちに真赤になった。彼女はあわてて缶の口にガ…

〈本の紹介〉コロナ時代のパンセ―戦争法からパンデミックまで7年間の思考/辺見庸著

現代日本への痛烈な警告の書 コロナ禍の日常に忍び寄るというより、勢いを増す思想、言論統制。4月末には日本政府が「従軍慰安婦」の表現を「慰安婦」とする答弁書を閣議決定し、文科省は今後の教科書検定に適用す…

短編小説「道づれ」3/キム・ビョンフン

ちょうどこのとき発車を告げる汽笛が鳴った。びっくりした娘はあわてて缶を持ち上げると一目散に乗車口の方へ駆けてきた。手にした缶をさっと肩の高さに持ち上げると、左手で缶の下を支え、用心深くデッキの踏段に置…

〈特集・ヘイト解消法5年〉「キムさんの一日」/深沢潮

ヘイト解消法5年に際し開かれた超党派議連による集会(5月26日)の場には、朝鮮ルーツを持つ作家の深沢潮さんが招かれた。この日の報告で深沢さんは、在日朝鮮人を取り巻くヘイトスピーチの現状と、被差別当事者…

高句麗壁画の「スーパークローン」/長野初中の生徒たちが観覧

「保存と公開」叶える新たな試み 長野県立美術館で4月10日から6月6日にかけて行われている長野県立美術館完成記念・東京藝術大学スーパークローン文化財展「未来につなぐ―新美術館でよみがえる世界の至宝―」…