
【寄稿】書籍、総合誌、文芸誌からみる朝鮮人虐殺/卞宰洙
2021年09月15日 10:39
関東大震災に際して、心ある数人の文学者たちが朝鮮人虐殺の惨状を書いたことについては、以前に本紙で紹介した。志賀直哉、芥川龍之介をはじめ、平林たい子、徳永直、壷井繁治たちが目撃談や見聞記を発表して朝鮮人…

公権力の歴史認識に警鐘/日朝学術交流会が2つの声明発表
2021年09月14日 13:44
日本朝鮮学術教育交流協会(藤野正和会長)が、群馬朝鮮人労働者の追悼碑訴訟東京高裁判決に対する抗議声明(8月27日)および東京都の小池百合子知事に対する朝鮮人犠牲者追悼式典への追悼文に関する要望書(6日…

〈関東大震災98周年追悼式典〉「恨」晴らし、責任果たす/群馬・成道寺
2021年09月13日 12:29
日朝友好連帯群馬県民会議と「藤岡事件を語り継ぐ市民の会」(「市民の会」)が共催する関東大震災朝鮮人犠牲者98周年慰霊祭が11日、群馬県藤岡市の成道寺で行われた。総聯群馬県本部の李和雨委員長をはじめとし…

短編小説「幸福」19/石潤基
2021年09月13日 08:21
包帯をほどいてみて、予想以上に症状が悪いことを確認した僕は、非常に暗い気持ちに襲われた。率直に言って、その時の僕の診断は、治すのは難しいということだった。だが、何気ない顔をしていると当人はかえって平然…

〈学美の世界 33〉子どもたちの嬉しい「裏切り」/文真希
2021年09月12日 08:00
作品を創作する子どもたちの表情は大人顔負けの真剣さだ。五感で得た喜びや感動を「表現」というアプローチで仕掛け、納得するまで求め抜く。社会で積まれた既成概念でもがいている私たち「大人」は、良かれと思い子…

短編小説「幸福」18/石潤基
2021年09月11日 07:43
しばらく息をついた僕は言葉を続けた。 「玉珠さん、いつか機会があったら、僕がなぜ、そのとき変な顔をしたのかお話しましょう。遠からずそんな機会も来るでしょう。きっと来ますとも」 僕の謎のような答えを聞く…

短編小説「幸福」17/石潤基
2021年09月08日 07:43
僕は欣然として血を取ると、さっぱりした気持ちで手術に取り掛かった。実際、切開してみると、いま少し遅かったら危ないところだった。手術は4時間以上かかった。縫合を終えてしまうと、僕の脚もふらふらしてきた。…

〈民族教育と朝鮮舞踊 8〉大音楽舞踊叙事詩「5月の歌」
2021年09月08日 06:35
創作スタッフとしての創造過程(1984.11~1985.5) 1984年11月、私は翌年の大音楽舞踊叙事詩「5月の歌」の創作スタッフの一員として、祖国でのひと月間に及ぶ創作作業に携わることになった。創…