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〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 14〉朝鮮の学者、姓氏496と指摘/種類と由来(1)

まずはじめに、現代におけるわが民族の姓氏数を確かめておこう。 最近、朝鮮の歴史学者であるチョウ・フィスン氏は、李朝時代の「★(央の下に皿)葉記(アンヨプキ)」(李徳懋著)が、わが国の姓氏数を486姓と…

〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 11〉「族譜」の祖型である「譜牒」/起源と変遷(9)

わが国の統一封建国家時代は、高麗王朝と朝鮮王朝の2つの時期を包括するが、姓氏の変遷史から見ると、画期的な進展が生まれたのは高麗時代である。 それはひと言でいって、檀君朝鮮以来、姓氏を用いたのは王侯貴族…

〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 10〉国王の賜姓、重要政策とした高麗/起源と変遷(8)

高麗の太祖・王建(ワンゴン)は、建国後18年の歳月をかけて後期新羅・後百済などを統合し、936年、朝鮮史上初の民族統一国家を樹立する歴史的偉業を達成した。 以来約500年間、この高麗が旧高句麗の後をつ…

〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 9〉中国式に王名変えた後期新羅/起源と変遷(7)

三国時代が終わりを告げたのは、覇権を争う新羅が唐帝国と連合し、660年に百済を、668年に高句麗を滅亡させたからである。 しかし、新羅は大同江以南を統合しただけで、北部では旧高句麗の遺民たちが大祚栄(…

〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 8〉吏読文字が与えた影響/起源と変遷(6)

漢字の音訓を利用して朝鮮語を表記する吏読(リドゥ)文字は、わが国の姓名表記にどのような影響を与えたであろうか。 まず高句麗の場合を見ると、始祖王・朱蒙(チュモン)の建国説話の中に、彼が新しい土地を求め…

〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 7〉三国時代に吏読式表記使用/起源と変遷(5)

では古代朝鮮三国の支配層は、中国との政治的関係と経済・文化的交流をつうじて、まさに奔流のごとく流入する漢字文化をいかに咀嚼(そしゃく)し、どのように活用したのであろうか。 これについて注目されるのは、…

〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 6〉当初は神誌文字で表記/起源と変遷(4)

周知のように、わが国では檀君の古朝鮮時代、すでに民族固有の文字―神誌(シンジ)文字が創製され、人びとの間で広く使用されていた。 神誌(神市とも表記)文字とは、もともと「王や支配者の文字」という意味であ…

〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 5〉三国時代の始祖王、漢字姓用いる/起源と変遷(3)

古朝鮮時代をへて三国時代に入ると、わが国の支配階級は漢字による姓氏への表記をしだいに通例化し、それを社会的風潮として定着させていった。 まず高句麗(コグリョ)の例を見よう。紀元前227年頃、自ら檀君の…