
〈朝鮮史を駆け抜けた女性たち 1〉詩人、許蘭雪軒
2004年06月14日 09:59
「信じがたい。婦人のものとは思えない。なぜ許家にはこんなに天才が多いのだろうか。必ず保管して、後世に伝えなければならない」 これは、16世紀の大学者、「徴毖録」の作者でもある柳成龍(1542~1607…

〈朝鮮歴史民俗の旅〉時調(1)
2004年06月05日 00:00
日本に俳句があり朝鮮に時調がある。どちらも短い形の歌だ。言葉を最小限に凝縮し研ぎ澄まして作られた俳句と時調には、張りつめた緊張感がある。日本には俳句のほかに短歌があるが、時調に比較されるものはやはり俳…

〈高麗人参余話 39〉高血圧
2004年06月04日 00:00
人蔘は血圧を上げるから高血圧の人は飲んではいけないと多くの人が信じている。人蔘を飲むと血圧が上がるというのは俗説でありまちがいだ。人蔘には即効的に血圧を下げる効果とともに血栓を防ぐ作用もある。血液循環…

〈人物で見る日本の朝鮮観〉志賀重昴
2004年06月02日 00:00
志賀重昴(1863~1927)は地理学者、政治家、ジャーナリスト、教育家という多面的な顔を持った国粋主義者として世に知られている。彼のアジア問題、朝鮮に関する言及は少なくなく、彼の言説の世人に与えた影…

〈朝鮮歴史民俗の旅〉シルム(2)
2004年05月29日 00:00
もうひとりの神様がいた。野見宿禰である。「日本書紀」に垂任天皇のころ野見宿禰と当麻蹴速が天覧のもとに力くらべをして、宿禰が蹴速の肋骨を蹴折って勝ったことが載せてある。肋骨を折ったという事実から、相撲で…

〈高麗人参余話 38〉禁忌
2004年05月28日 00:00
北京や上海など中国の大都市に行くと繁華街の一番いい場所には漢方薬店が並んでいる。漢方薬を英語でチャイニーズ・メディスン(Chinese medicine)と言うくらいで、中国人は漢方薬をよく飲む。お店…

〈朝鮮歴史民俗の旅〉シルム(1)
2004年05月22日 00:00
シルムとは日本でいう相撲のことである。その語源は諸説あるが「ヒムギョルム」がもっともそれらしい。朝鮮語で「ヒム」は力、「ギョルム」は競うことであるから、シルムの元は力くらべであったらしい。 シルムに類…

〈朝鮮名峰への旅 2〉風薫る5月、春の白頭山 山肌がピンクに輝いていた
2004年05月21日 00:00
北海道の桜は今が盛りであるが、白頭山の山麓においても、風薫る5月は春のまっ盛りである。大陸の山でしか味わえない澄んだ青空のもと、鮮やかな新緑に全身が緑に染まりそうな気がする。 白頭山の山麓をドライブす…