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〈朝鮮歴史民俗の旅〉暗行御使(1)

朝鮮王朝は儒教の立国精神にもとづき王道政治を掲げた。王道政治とは力による覇道政治とは異なる「道学政治」のことで、「仁徳政治」とも言う。 朝鮮王朝は、「国家の治乱は、すべて君主の一心にかかわるもの」とし…

〈朝鮮史を駆け抜けた女性たち 1〉詩人、許蘭雪軒

「信じがたい。婦人のものとは思えない。なぜ許家にはこんなに天才が多いのだろうか。必ず保管して、後世に伝えなければならない」 これは、16世紀の大学者、「徴毖録」の作者でもある柳成龍(1542~1607…

〈朝鮮歴史民俗の旅〉時調(2)

美意識と感性の違いが日本と朝鮮にあると言った。時調に限らず朝鮮人は理詰めで迫る。形よりも中身を重んじ、中身は濃厚であるほどよしとする。 これに対して日本人は、中身も大事だが、まず形にこだわり、その形に…

〈高麗人参余話 40〉万能薬

人蔘はウコギ科人蔘属に属する多年生の宿根草である。野菜のニンジンとは名前が似ているのでよく混同されるがニンジンはセリ科に属する別の品種である 人蔘の学名は1754年に植物学の大家カール・リンネがギリシ…

〈朝鮮歴史民俗の旅〉時調(1)

日本に俳句があり朝鮮に時調がある。どちらも短い形の歌だ。言葉を最小限に凝縮し研ぎ澄まして作られた俳句と時調には、張りつめた緊張感がある。日本には俳句のほかに短歌があるが、時調に比較されるものはやはり俳…

〈高麗人参余話 39〉高血圧

人蔘は血圧を上げるから高血圧の人は飲んではいけないと多くの人が信じている。人蔘を飲むと血圧が上がるというのは俗説でありまちがいだ。人蔘には即効的に血圧を下げる効果とともに血栓を防ぐ作用もある。血液循環…

〈人物で見る日本の朝鮮観〉志賀重昴

志賀重昴(1863~1927)は地理学者、政治家、ジャーナリスト、教育家という多面的な顔を持った国粋主義者として世に知られている。彼のアジア問題、朝鮮に関する言及は少なくなく、彼の言説の世人に与えた影…

〈朝鮮歴史民俗の旅〉シルム(2)

もうひとりの神様がいた。野見宿禰である。「日本書紀」に垂任天皇のころ野見宿禰と当麻蹴速が天覧のもとに力くらべをして、宿禰が蹴速の肋骨を蹴折って勝ったことが載せてある。肋骨を折ったという事実から、相撲で…