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〈朝鮮服飾ものがたり 19〉冠、巾、網巾

右上から順に、小さな「サントゥグァン」は、髪の毛の少ない老人のまげにかぶせた。 「カムトゥ」(左上)は、「宕巾」(タンゴン)ともいい、官人たちは網巾の上にこれをかぶり、正式の冠やカッをかぶった。 「程…

〈続・朝鮮近代史の中の苦闘する女性たち 15〉女学校運営者・金貞蕙

金貞蕙は、早くにして寡婦となり、人生の半ばを過ぎた頃、生きるすべを知り貞和女学校を設立、女性教育と開化のために全財産を投じた女性である。 14歳の寡婦 朝鮮でも封建思想が根強い開城の生まれで、11歳の…

〈朝鮮と日本の詩人 20〉壷井繁治

プロレタリア詩人・壷井繁治の作品に、「十五円五十銭」(全14連200行)と題する詩がある。 関東大震災のパニック時に、日本兵が道行く人たち誰彼なしに「ジュウゴエンゴジッセン」といわせ、濁音のできない朝…

〈朝鮮名峰への旅 22〉豊穣な秋の味覚生む白頭山 トゥルチュク酒やコケモモ、ジゴボウ

10月にはいると白頭山では、早くも雪が降りはじめる。紅葉は山頂から山麗へと駆け足で下りはじめる。 この季節、山ではキノコ類を最も楽しめるときである。アカマツは生えていないので、マツタケにはお目にかかれ…

〈徐千夏先生の保健だより 10月〉過換気症候群をご存知ですか

過換気(過呼吸)症候群とは? 一時的な心身反応ですから、脳や身体への影響はありません。 若い女性に多い病気で、息があらくなり(息の荒さに自分で気づかない場合もある)、両手の指先や口の周りのしびれ、呼吸…

〈朝鮮服飾ものがたり 18〉喪服

喪中の葬祭が着る服。 一般的には、太い麻布で作り、縫製をきれいにしない。 腰にはチマを巻き、祭服を着たうえに麻の縄を結んだ。 頭には頭巾と屈巾をかぶり、麻で結った輪を乗せた。 手に持った杖は、葬祭が葬…

〈若きアーティストたち 42〉パーソナリティー・韓春日さん

「自分の声が求められるところならどこへでも行きます」 淀みのない澄んだ声。しかし細いとか甲高いというような風ではない。落ち着きがあり、まっすぐ芯が通っている。 現在、毎週水曜の午後12時から2時までの…

〈続・朝鮮近代史の中の苦闘する女性たち 14〉朝鮮女子義勇軍・朴次貞

朴次貞は、「民族解放こそ女性解放」を信念に朝鮮女子義勇軍を組織し、日本軍と戦うなか崑崙山の戦闘で負傷し散った独立運動家である。 次貞は国を奪われた1910年、慶尚南道東莢で生まれた。父は日本の植民地支…