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〈朝鮮と日本の詩人 1〉連載にあたって

日本の近、現代詩人において、朝鮮についての作品を残した人の数はそれほど多くはない。 しかし、日本帝国主義による朝鮮の植民地支配は、朝鮮に住んだことのある詩人を含めて、少なからずの詩人にさまざまな影響を…

〈人物で見る日本の朝鮮観〉永井荷風

永井荷風(1879~1959)は小説家にして随筆家である。東京・小石川で父久一郎、母恆の長男として生まれた。荷風は「あめりか物語」「ふらんす物語」などで名を挙げ、「深川の唄」「すみだ川」などを次々に発…

〈続・朝鮮近代史の中の苦闘する女性たち 4〉独立運動家、教育者・趙信聖

趙信聖は、奪われた祖国と同胞のためにいばらの道を歩んだ、美しくも殊勝な独立運動家であり教育者であった。 彼女は、1867年平安北道義州の裕福な家庭に生まれた。しかし19歳の若さで未亡人となり、キリスト…

〈朝鮮名峰への旅 17〉溶岩台地に無数のヒダ 斜面に光線、不思議な世界

11月に入り、北海道や東北地方から紅葉前線が少しずつ南下しているというニュースが流れたと思ったら、もう雪の便りが聞かれるようになった。そういえば私が訪れた1991~2年ごろの白頭山は、11月となるとす…

〈若きアーティストたち 33〉舞踊家・桂栄順さん

東京朝鮮歌舞団は今年、創立40周年を迎える。来月15日に行われる特別公演のテーマは、「昨日、今日、明日、ずっと同胞とともに」。 入団11年目になる舞踊家の桂栄順さん(30)は、10年間を振り返り、「あ…

〈人物で見る日本の朝鮮観〉南次郎(下)

南次郎は総督として朝鮮に赴任するや、統治に対する抱負を述べたが、その後も何回となく朝鮮統治の核心を明らかにする。1937年の元旦、彼は「年頭の辞」で「帝国本来の使命の達成は日満一体の理想実現の為め、我…

〈続・朝鮮近代史の中の苦闘する女性たち 3〉国内外で認められた才媛・尹貞媛

尹貞媛は女性として初めての日本をはじめヨーロッパの5カ国を12年間留学、勉学に励み、教育と独立運動に貢献した女性である。 彼女は1883年ソウルで生まれた。父尹孝定は1894年の甲午改革後、政府の財政…

〈人物で見る日本の朝鮮観〉南次郎(上)

南次郎(1874~1953)は軍人にして政治家である。陸軍士官学校卒業後、騎兵少尉に任官以後、騎兵の実戦部隊の一員として日露戦争に出陣、大尉の身をもって功四級の金鵄勲章を授与された。その南が1930年…