
「保健だより」の連載を終えて/子どもの心と体のケア 考える、気づくきっかけに
2007年03月31日 00:00
児童心理のプロフェッショナルが必要 私は養護教諭です。養護教諭とは保健室の先生です。「養護を掌る」その言葉通り、子どもたちを守り、心を育てる職務です。学校長が父親なら養護教諭は学校の母親みたいな存在で…

〈みんなの健康Q&A〉適応障害(上):2つの症例
2007年03月28日 00:00
Q:ここ数年、テレビや新聞紙面などで著名人が自らのうつ病体験を告白したり、精神科、心療内科の病気がよく取り上げられるようになりました。 A:それらは精神科の病気に対する誤解や偏見をなくすことや、患者さ…

〈遺骨は叫ぶ 2〉岩本発電所・飢えに苦しみ逃亡、絶望して自殺者も
2007年03月27日 00:00
落盤死、転落死、トロッコとの衝突死 群馬県の北部から流れる利根川に沿って、JR上越線が走っている。沼田市の岩本駅の裏側に、東京電力の長い導水管と岩本発電所が見えるが、この発電所は、太平洋戦争の末期に、…

〈人物で見る朝鮮科学史 28〉高麗の科学文化(1)
2007年03月23日 00:00
高麗時代の天文観測記録 918年に王建が建国した高麗は936年に全国統一を果たし、その後1392年までの約500年間、文化的にも隆盛を極め世界的にも知られた。英語のコリアが高麗に由来することはあらため…

〈人物で見る朝鮮科学史 27〉道詵と風水地理
2007年03月17日 00:00
民族性と迷信的なものが混在 物質を、それ以上分割できない粒子から構成されていると考え、それをアトム(原子)と呼んだのは古代ギリシャの哲学者デモクリトスである。その約2000年後、イギリスの化学者ドルト…

〈朝鮮と日本の詩人 26〉浜田智章
2007年03月15日 00:00
浜田知章という詩人がいる。1920年生まれだから、今年86歳になるが、詩を本格的に書きはじめたのは、1948年に個人誌「山河」を創刊した時であった。51年に「山河」が同人誌になると、ここで長谷川龍生、…

〈朝鮮通信使来聘400年 3〉家康、秀忠、家光の国書
2007年03月09日 00:00
永遠に隣国との和好を望む 通信使の使命は、国王の国書を互いに交し、国王と国王の信が通い合うようにすることにある。 江戸城における国書の奉呈こそ、通信使行事の中心である。 徳川将軍は全国の大名をひかえて…

〈人物で見る朝鮮科学史 26〉海東盛国・渤海(下)
2007年03月09日 00:00
朝鮮史の正統な位置付け 渤海の科学技術に関しては不明な点が多いが、日本の記録に貴重な事例がある。それは、859年に来日した烏孝慎という人物が日本に天文暦書「宣明暦」を伝えたというものである。それより約…