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〈朝鮮服飾ものがたり 44〉戎服(ユンボク)

「武官が着る軍服」を指す。 チョルリクとよばれる腰にひだをつけた特徴ある衣服を身に着けた。 15世紀前には一般人が着る平常時の衣服であった。 (出展「李朝服飾図鑑」=朝鮮文学芸術総同盟出版社、1962…

〈人物で見る朝鮮科学史 42〉世宗とその時代(1)

黄金時代開いた第4代世宗 1392年李成桂が建国した朝鮮王朝も第3代太宗の時代には安定し、第4代世宗の時代に隆盛期を迎えた。世宗時代(1418~1450)はしばしば朝鮮文化の黄金時代ともいわれるが、そ…

〈遺骨は叫ぶ 9〉室蘭日本製鋼所・3千人中千人が逃亡、辛い強制労働

寮ごとに下士官あがりの指導員置き徹底監視 室蘭市は、北海道では最大の軍需工業の基地であった。その中心になっていたのが、日鉄輪西製鉄所と日本製鋼所であった。この二つの企業は、日露戦争後に発足したが、さら…

〈朝鮮と日本の詩人 43〉森崎和江

朝鮮は「母の呼び声」 むかしから 春になれば野や山で 夏には薬水のほとりで オモニたちは唄い踊りました 村祭りの日にも 祈りが終るとみんな車座になって食事をして そして唄い踊りました あちらこちらの村…

〈朝鮮史から民族を考える 4〉朝鮮民族の形成発展(下)

開放的な前近代の「民族」意識 朝鮮民族の形成 中国の東方に位置する世界で、最も早く国家形成のメカニズムが始動するのは、朝鮮半島の西北部を中心とした地域であった。檀君朝鮮や箕子朝鮮の伝説の信憑性はともか…

〈朝鮮服飾ものがたり 43〉歯牙筒(チアトン)

つまようじを入れる筒。 いろんな材料に彫刻をほどこし、ノリゲのように使った。 黒檀に鳥の彫刻をしたもの、竹に花の彫刻をしたもの、金牌で作ったもの、銀に波瀾を入れたもの、玉で作ったものなどがある。 (出…

〈朝鮮と日本の詩人 42〉栗原貞子

閃光に灼かれた黒い骸(むくろ) 石のなかから きこえてくる 灼かれた幾万の 死者のこえ ムル ムルダルラ ミズヲクダサイ ミズヲクダサイ 千年の恨みをこめて 夜の空気をふるわせている。  

〈朝鮮史から民族を考える 3〉朝鮮民族の形成発展(上)

200の国家、4千~5千の民族 民族の形成 現在、世界にはおよそ200の国家が成立しており、その内部に、四千から五千といわれる民族集団が取り込まれている。世界の民族の歴史を全体として包摂するような発展…