
〈朝鮮史から民族を考える 30〉在日同胞と民族(下)
2008年12月08日 00:00
6.15と10.4の道こそ 「分断体制」論 白楽晴の「分断体制」論が注目されている。彼は80年代末に朝鮮半島統一論としての「分断体制」の概念を提起し、その後それをさらに深め、その成果は分断体制論3部作…

〈朝鮮史から民族を考える 29〉在日同胞と民族(上)
2008年12月05日 00:00
生き続ける抵抗ナショナリズム 海外同胞の動態的特徴 2007年の統計によれば、世界の169カ国に居住する海外朝鮮同胞数は約704万人に達する(留学生や一般滞留者を含む)。居住国でみると中国(約276万…

〈朝鮮と日本の詩人 73〉石牟礼道子
2008年12月01日 00:00
朝鮮人の恨(ハン)を凝縮 第四度火傷炭化質という火傷には蛆もつかぬ 末期の水というものをのむひまなく 生きていたマリアたちは じゅっという音を立てて 六千度の熱 拝むひまもありゃせん 熟み月ともしれん…

〈人物で見る朝鮮科学史 71〉実学の時代(2)
2008年11月28日 00:00
西洋近代科学技術の伝来 実学形成の重要な要因の一つは西洋近代科学技術の伝来である。朝鮮に西洋に関する情報が本格的に伝え始められたのは朝鮮後期になってからのことで、17世紀初、実学の先駆者といわれる李 …

〈朝大・朝鮮自然博物館 6〉鳥類・臨津江渡る統一の象徴も
2008年11月26日 00:00
コウライウグイスなど91種130点 朝鮮大学校は御存じの通り東京都小平市に位置する。玉川上水が多摩地方東西に細く、長く樹木の営みを支えている脇に、わが大学はキャンパスを構えているのだ。休日ともなると、…

〈朝鮮の風物・その原風景 15〉チゲックン
2008年11月25日 00:00
外国ではエキゾジズムと絶賛 1世紀前に朝鮮をおとずれた外国人の目に、ものめずらしく映ったもののひとつに繁華街や市場で客待ちするチゲックンがある。 チゲックンとは、荷物の運び屋、今でいうポーターである。…

〈遺骨は叫ぶ 20〉北海道・計根別飛行場
2008年11月17日 00:00
「滑走路の下に、朝鮮人の死体埋めた」 根室海峡を隔てて国後島が見える、北海道の北の果てとも言える野付郡別海町の牧場の中に、コンクリートで造られた掩体壕(飛行機を隠す所)がある。その上に上がると、緑の牧…

〈朝鮮と日本の詩人 72〉小林園夫
2008年11月17日 00:00
故郷を追われた朝鮮人よ 打ちこむシャベル 掘りおこされる土 土をのみこむトロッコ 歯を喰いしばって土を掘る 流れる汗 焦りつける太陽 渇く咽喉 軋む鞭 光る眼 遠くで兵士の演習の銃 故郷を追われた朝鮮…
