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〈朝鮮と日本の詩人 114〉村椿四郎

コーリヤから来た女 北風の強い晩 コーリヤから来た マリコにあった 大統領選挙のある コーリヤは熱い冬で オリンピックの年で コーリヤは燃えていた ぼくは 一九四五年以前の朝鮮を 知らないから 三代は…

〈朝鮮と日本の詩人 113〉大庭みな子

米軍の侵略的本質の投影 ビイ玉の蒼い目の兵隊さん、 「長イ真珠ノ首飾リヲ下サイ。ワタシノ オカアサンニ贈ルンデス」 売子 「手相を見せてください」 「ドウデショウカ。ワタシノ運ハ?」 「いくつですか」…

〈続・朝鮮史を駆け抜けた女性たち 11〉1万坪の大地主/尚宮朴氏

不自由な一生で得た「自立」 コツコツと貯蓄 朝鮮王朝時代、宮女は、宮中で勤務する女性という意味の宮中女官や宮中の内の人という意味の宮人とも呼ばれ、通常の呼称は内人といった。すなわち、内人、宮女、女官、…

〈朝鮮と日本の詩人 112〉鈴木比佐雄

子城台の春 赤松・黒松が青の天上をつらぬき 樹上をカササギが舞っていた 上陸して半日 この城も釜山も攻め滅ぼされました と語った女性ガイドの李さんは 悲しく笑った  

〈遺骨は叫ぶ 31〉福島県・沼ノ倉発電所

6千人の朝鮮人労働者動員/日本敗戦の前年に連行、多くの犠牲者 福島県内を走るJR磐越西線猪苗代駅に下車し、北に車で約10分ほど走った磐梯山麓の長瀬川沿いに、沼ノ倉発電所(耶麻郡猪苗代町)がある。 この…

〈朝鮮と日本の詩人 111〉荒川洋治

朝鮮軽視の風潮を批判 かつての朝鮮史・朝鮮語講師の寿命はみじかい 二〇代でびょうきを知り 三〇代で理由もなく 紫檀を売る人もいた どこかの会社の常夜灯からも遠い たとえば奉職先の富山大学朝鮮語朝鮮文学…

〈若きアーティストたち 69〉美術家・権基英さん

95年の歴史を誇る宝塚歌劇団。華麗な演技とともに、大階段や大背景など、その舞台装置もまた見応えがある。 その舞台背景に携わり、3年目。 年に8〜10回のペースで変わる舞台。原寸大の制作場で、10メート…

〈朝大・朝鮮歴史博物館 3〉青銅器時代と古代国家

白銀のように輝く銅鏡など 朝鮮で青銅器が使用されたのは今から5500年前といわれる。青銅とは銅と錫、鉛でできた合金のことをいう。銅と聞くと錆ついた青色を連想してしまうが、当時のものは白銀のように輝いて…