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〈歴史×状況×言葉 3〉夏目漱石(下)/「植民地」の存在 忘却へ追う

「己みたような腰弁は殺されちゃ厭だが、伊藤さんみたような人は、哈爾賓へ行って殺される方がいいんだよ」「伊藤さんは殺されたから、歴史的に偉い人になれるのさ」-夏目漱石の小説「門」の宗助は、伊藤博文殺害の…

〈徐千夏先生の保健だより 2月〉滋賀朝鮮初級学校の取り組み

めざそう! 「まぁまぁ、そこそこのオモニ」 自由にのびのびと 先日、講演の依頼があり滋賀朝鮮初級学校へ行ってきました。JR京都駅より3駅先の膳所という場所にありました。途中、琵琶湖がかすかに見えて所要…

〈歴史×状況×言葉 2〉夏目漱石(上)/帝国日本の心象地理を刻印

「どうして、まあ殺されたんでしょう」-文豪・夏目漱石(1867~1916)の小説「門」(1910年「韓国併合条約」締結直前の時期に連載)の一幕、主人公宗助の妻お米の台詞である。伊藤博文射殺の報に驚いた…

〈渡来文化・その美と造形 6〉法隆寺の建築様式

旧法隆寺若草伽藍は7世紀初に建立されたようであるが、670年焼失した。 今の法隆寺の再建がほぼ成ったのは8世紀初といわれる。 ところで、「上宮聖徳太子伝補闕記」によれば、「旧法隆寺の全焼後、人々は新し…

〈若きアーティストたち 70〉ヴァイオリニスト・崔誠一さん

ヴァイオリン、ピアノ、タンソ(短簫)、ドラム・パーカッション―西洋楽器と朝鮮の民族楽器という異色のコラボレーションで魅せるNeo Art Pop BAND「A’s(エース)」。 メンバーは…

〈渡来文化・その美と造形 5〉法隆寺・献納小金銅仏

これらの仏像はすべて50センチ未満の小像で、1878年、法隆寺から天皇家に献納され、1945年の敗戦後国有となり東京国立博物館に収蔵、展示されている。57躯ある。 7~8世紀にかけての制作で、日本の彫…

〈続・朝鮮史を駆け抜けた女性たち 13〉二人の大臣が争った奴婢/金哲非

「権力者の醜い独占欲」 「争妾」 もし今、政治家が、他家の家政婦を愛人にしようと取り合い、そのあげく、国会で証言しなければならないようなことが起こったとすれば大問題だろう。今日の長官に相当するが、業務…

〈朝大・朝鮮歴史博物館 6〉朝鮮の三国時代 3/高句麗壁画古墳

高句麗文化の真髄伝える 当館を訪れる人々から好評を得ている展示物が、80余点におよぶ高句麗古墳壁画である。これは、高句麗貴族が遺した墳墓の石室に描かれた壁画を原寸大に模写したものだ。当館が所蔵する壁画…