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〈朝鮮民族の美 12〉青磁象嵌 葡萄唐子文 瓢形水注(12~13世紀)

美しく優美な「ひさご形」の水差し(水指・爽穿切)である。胴体の全面に葡萄の蔓が張り巡らされ、大きな葡萄の房がなっており、葉は小さく描かれている。面白いのは、所々に少年(唐子)が蔓の上で遊んでいて、大小…

〈朝鮮仏教と私たち 18〉後期新羅の名僧・義湘(上)

1300年語り伝えられる浮石説話 元暁と別れた義湘はその後海路で唐に向かった(661年、37歳)。

〈若きアーティストたち 82〉シンガーソングライター・李綾香さん

等身大の音楽、ステージでの一体感 〝心豊かな「人生のBGM」を〟 4歳からピアノを始めたが、決められた楽譜通り弾くのが苦手だった李さん。しかし、幼いころから絶対音感の持ち主だった李さんにとって、思い浮…

〈朝鮮仏教と私たち 17〉後期新羅の名僧・元暁(下)

元暁和尚は独自に研究を重ね経・律・論の三蔵と大乗・小乗すべての経典に通暁し、仏教を総合的に体系化した独自の「和諍思想」を創りあげ朝鮮仏教の土台を築いた。元暁の著述は質・量ともに超人的で100余部、24…

〈朝鮮仏教と私たち 16〉後期新羅の名僧・元暁(上)

民族史上最高の仏教思想家 元暁(617~686)は、仏教が朝鮮に伝来した後に現れた民族史上最高の仏教思想家であり、大著述家である。二度にわたって入唐を試み仏教を学ぼうとしたが、その志をひるがえした逸話…

〈ハングルの旅 8〉順序と名称を定めたのは誰か?

崔世珍と訓蒙字會 今日のハングルの順序と字母の名前を定めたのは誰か。それは朝鮮王朝時代の中国語学者、言語学者であった訳官崔世珍(1473?-1542)である。彼が、1527年の著「訓蒙字會」の中で定め…

〈朝鮮民族の美 11〉青磁象嵌 雲鶴丸文瓶(13世紀)

中国の青磁が均衝のとれた典雅な美しさを誇るとすれば、高麗の特色として誇ることができるのは、釉色の美しさと、細工の精妙さとともに、中国の陶磁器に見られない「象嵌青磁」の発明と完成である。 それでは象嵌青…

〈朝鮮民族の美 10〉蓮唐草文浄瓶(12世紀)

10世紀に、中国越州窯の秘色青磁にならって作り始められた高麗青磁は、12世紀に入って、前回紹介した「瓜形瓶」のような、中国越州窯の秘色青磁の美しさを凌駕する翡翠(カワセミ)の羽の青みにたとえた「翡色青…