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〈朝鮮歴史人物〉国の名誉を守り命を捧げた朴堤上(1)

秋の日の豊かな実は山野を覆い、五穀を刈り入れる農民たちのうっとりする歌の調べが平野にあふれるなか、王宮では訥祗王の即位を祝う盛大な宴が開かれた。 脂っこい肴に芳醇な酒が杯になみなみとつがれ幾度となく回…

〈朝鮮歴史人物〉新羅の朴赫居世(3)

新羅は成立後、隣接する小国を統合しつつ徐々に力を強めた。 新羅では、早くから稲作をはじめとする農業が発展し、それに伴い灌漑水利事業も幅広く進められた。 また、手工業が発展し、特に貴金属の材料はその質が…

〈本の紹介〉軍事政権に抗う家族の物語、あの壁まで/黄英治著

表題にある「壁」とは監獄の厚い壁のことである。1974年から90年にかけて、北のスパイという濡れ衣で獄中につながれた父を救うためにたたかった或る在日一家の記録である。物語は長女の「私」の生活と行動を中…

〈続・朝鮮史を駆け抜けた女性たち 58〉新羅初の女王ー善徳女王

各地に官吏派遣、善政を施す 王位継承と聖君への路 新羅26代王眞平王が後継ぎなく没すると、その王女である德曼が後を継ぎ27代王、聖徳女王(?~647)となった。新羅初の女王である。 「三国史記」には眞…

投身自殺の現場、立待岬に立って/かき消せない朝鮮の少女たちの「恨」

1月に「YOいっション」発足  水面がきらめく津軽海峡に面した立待岬(北海道函館市)は、11月ともなると身を切るような冷たい風が吹き、断崖絶壁に押し寄せる荒波がしぶきをあげる。戦時中、強制連行あるいは…

〈人・サラム・HUMAN〉朝鮮女性と連帯する函館の会/平出陽子さん

〝「トンム」との交流を大切に〟 朝鮮女性と連帯する函館の会(通称=「トンムの会」)が結成されたのは1988年。同会では、ポジャギサークル、講演会、各種イベントを通じて市民交流を深めてきた。 

〈朝鮮歴史人物〉新羅の朴赫居世(2)

彼らが卵の中の男の子を東側の泉の水できれいに洗ったところ、すぐに体からは光彩を放ち、周囲の鳥と獣が一斉に踊りだし、天地は鳴動して、太陽と月も例になくひときわ明るく照らすのであった。 「この子は、天が私…

〈朝鮮民族の美69〉延嘉七年銘 金銅如来立像①

この延嘉七年銘(539年)をもつ金銅如来立像(こんどうにょらいりゅうぞう)は、現在、最古の高句麗仏とされるものである。高句麗は古代朝鮮三国の中で、早くから強大な国となり、東北アジアで、中国の諸国と肩を…