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黒田イズムを受け継ぐ記者たち/「新聞うずみ火」傲慢な権力、差別のシステムに怒りのペン

黒田清さんとの出会い 黒田清さんとの最初の出会いは、読売新聞を退社したばかりの頃だった。1988年の8月。気温は33度。その日、奈良の取材先から大阪の黒田さんの事務所に着いたのは、約束時間の直前だった…

〈それぞれの四季〉手をかける、目をかける、心をかける/姜美蘭

いま8歳、6歳、2歳の三兄弟を育児中だ。 毎日バタバタと過ぎて行く。 長男次男がまだ小さかった頃、地域の子育てサークル主催の子育てセミナーで、講師の 先生がおっしゃっていた言葉が忘れられない。 「赤ち…

歴史家の山田昭次さんが出版「戦争下の教育を受けた私が戦後歩んだ道」

日本の近代の思想史を、虐げられ差別され続けた民衆の側から解き明かしてきた歴史家の山田昭次さん(87)がこのほど「戦争下の教育を受けた私が戦後歩んだ道」(私家版)を刊行した。山田さんは満州事変勃発の1年…

〈若きアーティストたち 126〉声優/金香里さん

さらなる成長と高みを目指して/“偽りの自分では良さは伝えられない” 「『ONE PIECE』の主役•ルフィの声を担当する方と一緒に仕事がしたい」 自身が掲げる「24歳までにしたい10のこと」には憧れの…

金剛石のように美しく堅い抵抗の詩/3.1運動ーー堤岩里教会の無差別虐殺がテーマ

〈詩〉朝鮮張下村の丘の教会で/川崎洋子 ぼうや 泣かないの こわいことはなんにもない こうしてきもちのいい風の吹き込む教会で 窓からは ながれる雲も見えて 村の人たち みんないっしょで おまえのアボジ…

〈本の紹介〉生命の詩人・尹東柱「空と風と星と詩」誕生の秘蹟/多胡吉郎著

孤高の詩精神に新たな光 「死ぬ日まで空を仰ぎ 一点の恥辱(はじ)なきことを――」  植民地支配下の朝鮮でハングルで詩を書き、自らの詩精神をつらぬいた尹東柱。  暗い時代のただなかで、「民族としても、人…

〈奪われた朝鮮文化財・なぜ日本に 37〉「日本人の罪悪と地に堕ちたる道義」と断罪

盗掘意欲を一層あおった日本の学術調査 日帝の植民地支配を歴史的に合理化するための不純な目的を持った日本人考古学者の調査は、開城で高麗古墳から高麗青磁を盗掘して味をしめた日本人盗掘者の盗掘意欲を煽った。…

〈人・サラム・HUMAN〉色鉛筆原画展/姜俊成さん

物語のある絵を描く ため息の出るような質感や光沢を放つ作品がずらり。セクトン・チョゴリの弛んだ袖、躍動する巫女の舞、鬼気迫る東京朝高舞踊部員たちの表情を捉えた群舞などの絵が、都内のカフェ・ミチスで3月…