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〈ものがたりの中の女性たち 16〉「私を見つけて」―終娘(於于野譚より)

あらすじ ある武士が訓練院で弓の研鑽を積み日暮れて帰途につくと、往来で美しい娘を見かける。鮮やかな衣服を身にまとったその娘は憂いをたたえた表情で心細げに立ち尽くしていたので、本来が豪放で律儀な気質であ…

〈人・サラム・HUMAN〉絵本作家・ほんえすんさん

英語と楽しく出会える絵本 絵本「すき! I like it!」(ほんえすん・作、サタケシュンスケ・絵、教育画劇・刊)の出版を記念して、先月、都内の書店でトークイベントが開催された。 右から開くと縦書き…

第22回ハングル書芸作品展「芽ぶく」/文芸同東京書芸部

文芸同東京書芸部の第22回ハングル書芸作品展「芽ぶく」が、8月31日〜2日まで、東京・千代田区の日本教育会館一ツ橋画廊で開かれた(写真)。展示会には、14人のハングルと漢字による書芸作品44点が展示さ…

〈本の紹介〉「アジア現代女性史」第12号

アジア現代女性史研究会(代表=籐目ゆき)から年報「アジア現代女性史」第12号が発行された。特集は「朝鮮戦争捕虜問題」と「日本軍『慰安婦』と日本公娼制度の関係性」。 特集1では、朝鮮戦争下の米軍収容所に…

〈本の紹介〉報道カメラマンの課外授業―いっしょに考えよう、戦争のこと/石川文洋 著

戦争の悲惨さ、愚かさ伝える 防空壕に逃げ遅れた母親が倒れている。それを泣きながら見つめる子どもたち。筆者の石川文洋さんが1966年にベトナム戦争のさなかに撮影した写真だ(第3巻20ページ)。筆者はカメ…

〈本の紹介〉「唱歌の社会史」なつかしさとあやうさと

唱歌と天皇制の関係をえぐる 詩歌のジャンルの一角を占める唱歌について、「明治」から「昭和」にかけてその発祥と社会的はたらきについて一冊にまとめたのが本書である。唱歌とは青少年の情操の陶冶(とうや)を目…

朴鐘鳴先生を偲んで/金東鶴

強い信念、それを実践した生涯 青年期から、活動家、また教員として在日朝鮮人運動に全身全霊を傾け、人生の後半においては朝鮮の古代史、朝・日関係史の研究者として大学の教壇をはじめ多くの場所に招かれ講師をさ…

祖国と共に歩み続けた70年/女性同盟東京・荒川支部 金玉善さん

看護師、初代教員、活動家に 東京都荒川区で暮らす金玉善さん(93)は、1925年済州島南郡大静面で生まれた。 物心がつくようになると、玉善さんは勉強がしたいと思うようになるが、当時は「女が勉強すると生…