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〈本の紹介〉再論 朝鮮人強制連行/飛田雄一著

史実を心に刻む 在日朝鮮人への差別、戦後補償問題について調査するようになったきっかけは、より身近で現実的な、居住地域における植民地支配の痕跡を発見していく過程にあった。 本書は、生まれも育ちも神戸で、…

被害ではない侵略の証/「沖縄戦」犠牲者の遺骨発掘、追悼式に参加して

“存在を否定され、蹂躙され続けている” 沖縄県民投票を直前に控えた2月14日から3日間にかけて、筆者を含む留学同の代表6人(うち学生4人)が、沖縄でのワークショップに参加した。ワークショップの正式名称…

〈学美の世界 7〉「それでいい」から生まれる作品たち/李民花

「それでいいんだよ。ここにいていいんだよ」。どこか聞き覚えのある某漫画キャラクターの常套句のようだ。学生美術展はこの言葉のように、多様な「個」を「それでいい」と祝福し肯定する。 展覧会で「これっていい…

随筆「ともに 春のウリノレ音楽会」を終えて/許玉汝

私は「ともに」という言葉が大好きだ。それは私の70年の人生そのものが「ともに」の人生だったからかも知れない。 去る3月30日、大阪市の東成区民センター小ホールで催された「더불어 ともに 春のウリノレ音…

〈ものがたりの中の女性たち 22〉「気にせず楽しく過ごしましょう」/淑香

あらすじ 宋の時代に金佺(キムジョン)という男がいたが、子がなく祈祷を続け淑香を授かる。淑香が3歳のときに盗賊の乱が起こり、夫妻は娘を捨てて逃げる。淑香は白鹿に乗せられて子のない張宰相宅に身を寄せる。…

映画「主戦場」/ミキ・デザキ監督インタビュー

歴史知り、より良い議論へ 彼女たちは「慰安婦」か「性奴隷」か。「強制連行」はあったのか。日本政府の法的責任は――映画の中では、朝鮮半島と日本の間で今も続く論争について、その「中心人物」たちが意見をたた…

日本軍性奴隷問題を扱う/映画「主戦場」が4月から上映

「終わりなき論争」へのメス 交わることのない人々がスクリーンで一つになった。両極にある論者たちが出演する「問題」作、映画「主戦場」が4月20日から劇場公開される。 昨年の第23回釜山国際映画祭で初公開…

「語り継ぐ朝鮮の美」/高麗美術館で朝鮮王朝末期の作品展

作品展「朝鮮王朝末期の輝き『語り継ぐ朝鮮の美』」が高麗美術館(京都市北区)で4月1日から開催されている。 同展では1392年から1910年にかけて519年存続した朝鮮王朝の末期(19世紀末~20世紀)…