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〈続・遥かなる高麗への旅・朝鮮史上初の統一国家 2〉民衆の決起、新政府を樹立

蒙古の侵略阻止、抵抗の砦は「三別抄」 高麗時代、約1世紀にわたり武人政権(1170・毅宗24年~1270・元宗11年)という特異な政権が続いた。文人の下に位置づけられた武人たちはその不満を爆発させ11…

〈遺骨は叫ぶ 15〉秋田県・小坂鉱山・逃亡者捕らえられると袋叩きに

栄養失調で倒れ、亡くなる人続出 青森との県境近くにある小坂鉱山(秋田県鹿角郡小坂町)は、1861年に地元の人が発見した。南部藩が開発したが、のちに官有となったものの実績が上がらず、藤田組に払い下げられ…

〈人物で見る朝鮮科学史 60〉ハングルと死六臣(3)

集賢殿の「八学士」、成三問 「世宗実録」にはハングル創製を完成させた人物として、鄭麟趾とともに崔恒、成三問、申叔舟、朴彭年、李善老、姜希顔、李★(★=王へんに豈)ら8人の名を記している。鄭麟趾を除いて…

〈続・遥かなる高麗への旅・朝鮮史上初の統一国家 1〉国家の大事、文官が戦闘指揮

外交と軍事で外敵の侵略を撃退/「江東六州」を取り戻した徐煕(ソフィ)   朝鮮半島は三面を海に囲まれ大陸の北方から侵入してくる外敵に悩まされ続けた。王建は建国初期から高句麗の故地回復を図ると…

〈人物で見る朝鮮科学史 59〉ハングルと死六臣(2)

解説本「訓民正音」 世宗時代の科学技術官庁ともいえる集賢殿には30人ほどの学士がいたが、そのなかの多くは漢文を崇高なものと考え新しい文字の創製には反対の立場をとっていた。そこで世宗の命を受け、若い学者…

〈朝大・朝鮮自然博物館 2〉岩石・堂々と並ぶ160種もの岩石

朝鮮の国土 生きている証 昨年、「生物」と「非生物」の境界を論ずる書籍が大変注目された。著者は「生きている」とは何かについて非常に興味深い見解を示してくれた。それは「動的平衡」、つまり「構成成分が絶え…

〈朝鮮史から民族を考える 20〉「植民地近代(性)」論の問題点(下)

植民地主義の本質とは何か 植民地主義の抜け落ちた近代批判 植民地朝鮮における「近代性」の存在を実証するのに急なあまり、「近代性」の上に形容詞としてついている「植民地」が副次的な意味合いしかもっていない…

〈人物で見る朝鮮科学史 58〉ハングルと死六臣(1)

世宗の名を不滅にした「訓民正音」 人類の文化的発展でもっとも大きな役割を果たしたものは何だろうか? 人によって見解は異なるだろうが、筆者は文字を挙げる。文字によって歴史が語り継がれ、知識が蓄積され科学…

〈朝鮮史から民族を考える 19〉「植民地近代(性)」論の問題点(上)

共通の歴史認識模索へ 「植民地近代(性)」論 1990年代後半に入って、「収奪論」と「植民地近代化」論の両者に共通する「近代」肯定論的な性格(すなわち「収奪論」は内在的な「近代化」「植民地近代化」論は…

〈関東大震災下の朝鮮人虐殺問題 4〉朝鮮人暴動ねつ造、戒厳令の理由づけ

この2人(警保局長後藤文夫、警視総監赤池濃)の証言は実に重要である。 つまり、数十万の大群衆の極度の混乱状態を目撃した治安当局者は、「不祥の事変を生ずるに至るべき」に恐怖感を持ち、「尋常一様の警備を持…