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〈続・遥かなる高麗への旅・朝鮮史上初の統一国家 4〉分断都市、共存・協力都市、そして古都の3つの顔

順調に伸びる工業地区、観光事業 約500年間、統一国家・高麗の首都として繁栄した開城は、1945年8月、朝鮮半島を不法に植民地支配した日本からの解放後、米軍によって引かれた北緯38度線によって北と南の…

〈人物で見る朝鮮科学史 63〉中世末期の科学文化(2)

門外不出の銀の精錬技術 07年6月、島根県の石見銀山がユネスコの世界文化遺産に登録された。石見銀山は16世紀初めに発見され、その後、約400年間に渡って採掘された世界有数の銀山である。当時、日本は銀の…

〈続・遥かなる高麗への旅・朝鮮史上初の統一国家 3〉「二君に仕えず」、李成桂 拒絶した忠臣たち

王朝崩壊、喪に服した民衆/崔瑩(チェヨン)将軍の最期 蒙古の侵略に徹底抗戦した三別抄が元宗に鎮圧された後、高麗では忠烈王・忠宣王・忠粛王・忠恵王・忠穆王・忠定王と蒙古に忠誠を誓った6代の王が続いた。果…

〈遺骨は叫ぶ 16〉北海道・倶知安鉱山・反抗すると「特別訓練所」で虐待

吹雪いた朝は部屋の中にも雨や雪 太平洋戦争を支えた日本国内の有力な鉱山の労働者が、日本人よりも朝鮮人連行者の方が多かった所がある。褐鉄鉱の山として知られていた、北海道の倶知安鉱山(虻田郡京極町)もその…

〈朝大・朝鮮自然博物館 3〉鉱物・世界一のマグネサイト埋蔵量

鉱物資源の有効利用考える 幅広い世代の支持を得て文字通り日本アニメ界の主として君臨する某アニメスタジオが、1980年代半ばに作成した冒険物のアニメ映画に夢中である(もちろん息子たちが)。 そこに登場す…

〈朝鮮史から民族を考える 22〉植民地期の朝鮮人史学者たち(下)

学問の現実認識・参与の大切さ 震檀学会と朝鮮学運動 震檀学会は歴史学・民俗学・言語学・国文学など広い研究分野を対象にした朝鮮人の学術団体である。李丙燾を中心とする「実証史学」系の人々が主流を占め、「民…

〈朝鮮史から民族を考える 21〉植民地期の朝鮮人史学者たち(上)

「民族史学」の創始者、申采浩 朝鮮人不在の近代朝鮮史学史 従来、長年にわたって、朝鮮近代歴史学の成立は、植民地期の日本人研究者によってなされたと考えられてきた。いわば、朝鮮人不在の近代朝鮮史学の形成と…

〈人物で見る朝鮮科学史 62〉中世末期の科学文化(1)

任元濬、天然痘の知識を整理 朝鮮王朝時代は壬辰倭乱を境に前期と後期に分けられる。前期の科学文化は世宗時代があまりにも華々しいので、その後の発展がかすんで見える。しかし、科学が蓄積されて伝承される知識で…

〈関東大震災下の朝鮮人虐殺問題 5〉内務省の組織的伝播で自警団発生

(3)流言の伝達 大震災の朝鮮人虐殺事件でまず問題になるのは、大虐殺の直接の契機となった「朝鮮人暴動」流言は誰の発想になり、誰が発布し、どう伝達されたのか、ということである。 ■

〈人物で見る朝鮮科学史 61〉ハングルと死六臣(4)

一流の学者で権力者、申叔舟 死六臣は、日本でいえば赤穂浪士の討ち入りのような話として小説やドラマにもなっているが、とくにリム・ジョンサン「삭풍 (北風)」(文学芸術総合出版社)は作者が歴史学者という異…