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〈遺骨は叫ぶ 21〉長生炭坑

炭坑事故最大の死者、今も海底に放置/日本人に1万円の弔慰金、朝鮮人は5円 長生炭鉱跡(山口県宇部市西岐波)に行ったのは晩秋だった。周防灘に面した長生海岸は暖かく、砂地にハマエンドウが紫の花を咲かせてい…

〈人物で見る朝鮮科学史 74〉実学の時代(5)

正確な朝鮮地図の製作、金正浩 3年に渡る連載も今回が最後となった。最後に登場するのは「大東輿地図」の製作者金正浩である。「大東輿地図」は近代以前のもっとも正確な朝鮮地図として知られ、全国を南北に22に…

〈人物で見る朝鮮科学史 73〉実学の時代(4)

モダンな城を築いた丁若鏞 現在、朝鮮半島には7つの世界遺産があるが、なかでも異彩を放つのは京畿道水原にある華城である。モダンな感じの独特な建築様式の城であるが、その設計・施工で大きな役割を果たした人、…

〈朝鮮史から民族を考える 30〉在日同胞と民族(下)

6.15と10.4の道こそ 「分断体制」論 白楽晴の「分断体制」論が注目されている。彼は80年代末に朝鮮半島統一論としての「分断体制」の概念を提起し、その後それをさらに深め、その成果は分断体制論3部作…

〈人物で見る朝鮮科学史 72〉実学の時代(3)

洪大容の「宇宙論」 朝鮮史でもっとも優れた科学者はいったい誰だろうか? 筆者は「籠水閣」という私設天文台を作り、実用応用問題を中心とした数学書「籌解需用」を著し、そして「気」の哲学によって宇宙と様々な…

〈朝鮮史から民族を考える 29〉在日同胞と民族(上)

生き続ける抵抗ナショナリズム 海外同胞の動態的特徴 2007年の統計によれば、世界の169カ国に居住する海外朝鮮同胞数は約704万人に達する(留学生や一般滞留者を含む)。居住国でみると中国(約276万…

〈人物で見る朝鮮科学史 71〉実学の時代(2)

西洋近代科学技術の伝来 実学形成の重要な要因の一つは西洋近代科学技術の伝来である。朝鮮に西洋に関する情報が本格的に伝え始められたのは朝鮮後期になってからのことで、17世紀初、実学の先駆者といわれる李 …

〈朝大・朝鮮自然博物館 6〉鳥類・臨津江渡る統一の象徴も

コウライウグイスなど91種130点 朝鮮大学校は御存じの通り東京都小平市に位置する。玉川上水が多摩地方東西に細く、長く樹木の営みを支えている脇に、わが大学はキャンパスを構えているのだ。休日ともなると、…

〈遺骨は叫ぶ 20〉北海道・計根別飛行場

「滑走路の下に、朝鮮人の死体埋めた」 根室海峡を隔てて国後島が見える、北海道の北の果てとも言える野付郡別海町の牧場の中に、コンクリートで造られた掩体壕(飛行機を隠す所)がある。その上に上がると、緑の牧…

〈朝鮮史から民族を考える 28〉歴史教科書問題(下)

統一時代、共通の歴史認識を 東アジア共通の歴史教材 現在、日・「韓」、あるいは日・「韓」・中のいくつかの民間グループでは、日本の歴史教科書記述の誤りを正していくとともに、自国史中心的な歴史観を脱し東ア…