〈ロンドン五輪〉レスリング 世界王者破り切符
2012年07月24日 14:55 スポーツメダル獲得に大きな期待が寄せられているのがレスリングだ。朝鮮が初めて出場した1972年のミュンヘン五輪以降に獲得した全10個の金メダルのうち3つはレスリングによってもたらされた。ロンドン五輪には、男子3、女子2選手が出場する。
4年で得た経験
2大会連続出場のヤン・キョンイル選手(22、龍南山体育団)が、メダル候補筆頭だ。フリースタイル55kg級に出場する。
4月に中国で行われたロンドン五輪のアジア予選で、現世界王者のウズベキスタン選手を破り1位で突破した。
5人の選手のうち、ヤン選手だけが五輪出場経験を持つ。初めて臨んだ前回の五輪ではメダルに手を伸ばすことができなかったが、その後多くの国際舞台で技術を磨き上げるとともに、2009年の世界選手権、11年のアジア選手権で優勝するなど、結果も残してきた。
2011年の国内10大最優秀選手にも選ばれている。
10歳から平壌・西城区域青少年体育学校でレスリングをはじめ、2004年に龍南山体育団に入団。前回五輪の出場権をかけた予選大会(08年5月、ポーランド)を1位で通過し、注目を集めた。
ヤン選手は「国際競技で経験を積む過程で勝利の秘訣が何であるかを自分なりに得られた。ロンドンでも勝つために万全の準備を期している」と、気を引き締めている。
コンバートで成功
女子フリースタイル55kg級のハン・クモク選手(24)は、ヤン選手同様、4月のアジア予選を1位で通過した。
もともとは陸上とウエイトリフティングに力を入れていたが、2005年にレスリングにコンバートし本格的にトレーニングを始めた。
努力が実ったのは09年4月、タイでのアジア選手権。初の国際舞台で2位(フリー51kg級)に輝き、自分の選択が正しかったと自信を深めたという。
ハン選手は初の五輪でも期待に応え結果を出したいと、メダル獲得に意欲を燃やす。
現役時代、2つの五輪金メダルを獲得した朝鮮レスリング協会のたキム・イル書記長は、選手らの成長過程を見ながら、「いい成績を残せる」と自信を覗かせた。
(朝鮮新報)