〈第39回コッソンイ〉高級部・作文部門 2等「私が見た沖縄」
2017年01月30日 09:00 民族教育神奈川朝鮮中高級学校 崔在豪
私は今年の夏休みに長い間夢見てきた沖縄の地に立った。私が沖縄の地に向かおうと決めた理由は、旅行でも観光目的でもなかった。連日報道されている沖縄問題を、直接自分の目で見て、聞き、感じたかったからだ。
3年前のことだ。日本では「特定秘密保護法」が採決された。これは即ち、国民の知る権利を侵害するばかりでなく、特定秘密事項を個人的に調査したり知った場合に処罰されるというとんでもない法律である。
「特定秘密保護法」は日本の「安全保障」問題の一つだという。この問題を考えることによって、沖縄の基地問題にたどりついたのだった。もともと政治問題に大きな関心を寄せていた私は、沖縄の基地問題について知れば知るほど、沖縄の現状、辺野古の新基地建設問題、オスプレイの騒音被害等々に関する事実を、直接自分の目で見て確認したいという気持ちを抱くようになっていた。