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金剛山歌劇団山口公演、収益は学校支援に

2016年11月14日 15:09 文化・歴史

民族の誇りを若い世代へ

公演を成功させた実行委と歌劇団のメンバー

公演を成功させた実行委と歌劇団のメンバー

「金剛山歌劇団山口公演in下関」が10日、下関生涯学習プラザで行われた。総聯山口県本部の朴徹委員長、実行委員会の李哲委員長(下関地域商工会副会長)、同胞、日本市民ら約700人が観覧した。

山口初中創立60周年と山口での民族教育実施70周年を記念し学校チャリティーとして催された今回の公演。実行委は県内の幅広い同胞や日本市民に対して地道な働きかけを行い目標額を超える収益を生んだ。公演当日は女性同盟のメンバーが昼夜の手作り料理を準備し、団員たちをサポートした。

歌劇団公演の観覧が3度目という日本人男性(65)は、福岡県に住んでいた幼少期、朝鮮人が密集して住んでいた部落を目にしたことがあるという。

「困窮や蔑視の中でも民族の誇りを守り、伝統芸術を受け継いできたたくましさに感服する。演目の水準が高く素晴らしかった。民族心を大切にして、これからも若い世代へ受け継いでほしい」

山口初中の児童・生徒との交流会

山口初中の児童・生徒との交流会

歌劇団は11日と12日の両日にかけて、山口初中と小倉幼稚園、宇部小野田地域の敬老会、山口中部地域商工会が主催する朝・日親善の集いで小公演を披露。九州中高で部活の指導にあたるなど精力的に活動した。

山口初中で公演を観た後、交流会で団員たちと触れ合った李亜耶さん(中級部3年)は「舞台に立っている憧れのオンニ、オッパたちを、近い存在に感じることができて嬉しい」と笑顔を浮かべた。吹奏楽部に所属していることもあり、特にトロンボーンの演奏が刺激的だったという。「夢のような時間だった。改めて歌劇団に魅了された」。

一方この間、歌劇団公演の実行委、総聯小倉支部、戸畑支部、朝青本部が交流会を開き、団員たちを激励した。

(李永徳)

 

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