「真相究明し平和の発信を」/長野で追悼碑建立21周年記念式典
2016年09月05日 14:03 暮らし・活動「松代大本営追悼碑を守る会」(会長:塩入隆・長野県短期大学名誉教授)は8月10日、長野市松代の象山地下壕前で「朝鮮人犠牲者追悼平和祈念碑」建立21周年の記念式典を開いた。「守る会」の会員や総聯と民団関係者、長野初中の生徒など約60人が参加した。
追悼碑は戦後50年にあたる1995年8月に建立された。約6千人と言われる朝鮮人労働者が地下壕工事に従事したが、トンネル掘削時の発破事故などで犠牲者が多く出た。追悼碑は、犠牲者への哀悼の意を表し、植民地支配に起因する日本への朝鮮人強制連行、強制労働の加害責任を日本人として受け止める目的で建立された。
記念式典であいさつした塩入会長は「地下壕工事の真相を究明し、歴史の真実を認識することにより、平和を発信してかなければならない。それが犠牲となった朝鮮人労働者への追悼となる」と話した。