一刻も早く遺骨を遺族のもとへ/東京・祐天寺で朝鮮人戦争犠牲者追悼会
2016年08月26日 17:21 朝鮮半島「浮島丸事件」(1945年8月24日)などで犠牲になった朝鮮人の遺骨が安置されている東京都目黒区の祐天寺で24日、第28回朝鮮人戦争犠牲者追悼会が挙行された。
会場には、追悼会世話人と、東京朝鮮人強制連行真相調査団関係者、総聯関係者をはじめとする同胞、「浮島丸事件」時に乗船していた小野寺和一(87)さんをはじめとする日本市民ら約40人が参加した。
祐天寺に安置されている遺骨は、1970年に厚生省(当時)から祐天寺に移管され、現在、本籍が朝鮮半島南部の275体(すべて「浮島丸事件」のもの)と本籍が朝鮮半島北部の425体(このうち5体が「浮島丸事件」のもの、4体がB、C級「戦犯」刑死者)の計700体の遺骨が安置されている。国家間交渉により、南には2008年1月から2010年5月まで4回にわたり、遺族が判明しない遺骨(219体)を含む423体の遺骨が返還されたが、北には1体も返還が実現されていない。