〈本の紹介〉古代史研究七十年の背景/上田正昭著
2016年06月29日 10:37 文化・歴史差別に抗する歴史観を提示
本書は上田正昭さんの生前最後の遺作。〈上田史学〉の軌跡を自らたどったもので、短い文章であるが、含蓄とエスプリにあふれて、文句なく面白い。
常に朝鮮半島、中国など東アジア全体の中で日本古代史の実像を捉え、様々な学問との横断、交流を成し遂げ、差別に抗する歴史観を構築してきた自らの古代史研究の足どりを、つぶさにたどり直す。3月に急逝された著者が渾身の力で生前に準備したもの。
本書は上田正昭さんの生前最後の遺作。〈上田史学〉の軌跡を自らたどったもので、短い文章であるが、含蓄とエスプリにあふれて、文句なく面白い。
常に朝鮮半島、中国など東アジア全体の中で日本古代史の実像を捉え、様々な学問との横断、交流を成し遂げ、差別に抗する歴史観を構築してきた自らの古代史研究の足どりを、つぶさにたどり直す。3月に急逝された著者が渾身の力で生前に準備したもの。