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〈本の紹介〉沖縄は「不正義」を問う/琉球新報社論説委員会編

2016年05月16日 15:07 文化・歴史

尊厳を懸けた闘い

「うちなーんちゅ うしぇーてぇーないびらんどー」

昨年5月、沖縄で行われた新基地拒否県民大会であいさつした翁長雄志沖縄県知事のことば。会場に集まった3万5千人に及ぶ大衆の前で、「沖縄人をないがしろにしてはいけませんよ」と米日両政府に向けて発したこの言葉に、参加者たちは総立ちとなり、この日一番の拍手が沸きあがったという。

沖縄は「不正義」を問う_R

高文研、1,600円+税、03-3295-3415。

日本全体の米軍専用施設の約74%が集中し、その面積は沖縄本土の約18%。米軍飛行機の墜落事故や、戦闘機の騒音、現在2万数千人いるという米兵たちによる犯罪など、幾重もの不条理が横たわる沖縄の地で、そこに住む人々は、民意の反映されない米軍基地問題を絶えず抱えつづけてきた。

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