朝鮮労働党創立70周年訪朝報告会、東京で開催
2015年11月04日 16:25 朝鮮半島「交流広げ、日朝関係改善しよう」
朝鮮労働党創立70周年訪朝報告会が10月29日、東京・新宿区で行われた。
報告会には呼びかけ人である、朝鮮の自主的平和統一支持日本委員会の日森文尋議長、日朝学術教育交流協会の中村元気会長、日朝文化交流協会の柳澤徳次副理事長をはじめとする日本の各界人士や関東地方の朝鮮総聯の活動家など60余人が参加した。

訪朝報告会には日本の各界人士が参加した。
呼びかけ人を代表して朝鮮の自主的統一支持日本委員会・日森文尋議長があいさつを行った。今年の8月に朝鮮解放70周年に際して訪朝したという日森議長は、「朝鮮では10年経てば山河も変わるという諺があるが、今は『朝鮮速度』という時代精神の下、1年もすれば人々の暮らしや街並みがみるみるうちに変わっている」と述べ、早いスピードで朝鮮の社会が発展、前進していることについて強調した。
はじめに、9月に訪朝した広島修道大学名誉教授の菱木一美氏が報告を行った。菱木氏は朝鮮の近年の経済建設と関連して、教育部門の強化による「全人民の科学技術人材化」の推進、企業体や協同農場における科学技術と生産の一体化の加速、専門科学機関における基礎科学技術の研究開発推進など、先端科学技術化で具体的な成果があがっていると指摘。また、企業体における経営主導性の発揮、協同農場における圃田担当制の徹底化、肥料供給の増加と種子改良、農工業分野の生産性向上による人民生活向上などによって、国内経済が活性化していることについても言及した。
一方、今回参加した第10回平壌秋季国際商品展覧会(9月21~24日)に関して、国内企業の参加数が大幅に増加し、特に電子機器部門の進出が顕著であったと指摘。化粧品、医薬品、台所用品、日用品、食品など国産品の即売コーナーは大盛況で、国産品の多様化と品質向上がもたらされている様子が伝わってきた、と話した。
続いて10月初旬に訪朝した東京―平壌虹の架け橋代表である江口済三郎氏が報告を行った。
江口氏は最近、平壌に「未来科学者通り」をはじめとする新たなスポットが次々とできあがったほか、自転車専用の道路も整備されるなど、首都の風景が目まぐるしいスピードで変化していると指摘した。
一方、「今回、水環境問題の専門家として国連のアドバイザーを務める人物も一緒に訪朝した。その彼が、朝鮮は今後の水資源の開発によってかなりの発展が見込めると話していたのが印象的だった」と語った。
最後に、朝鮮労働党創立70周年慶祝行事に参加した埼玉大学名誉教授の鎌倉孝夫氏が報告。鎌倉氏は、朝鮮労働党創立70周年を祝う閲兵式および平壌市民パレード、青年前衛のトーチマーチ、功勲国家合唱団と牡丹峰楽団の合同公演、大同江で行われた1万人大公演などの行事に参加した感想を述べた。