合意をめぐる世論ミスリードする南
2015年09月10日 14:18 共和国国防委、「関係改善に抵触する言行」と指摘
今回行われた北南高位級緊急接触で双方は、軍事的対決と衝突を防ぎ、関係の発展を図るうえで提起される原則的問題を真摯に協議し、6項目の合意を明記した共同報道文を発表した。合意の中には「北側は、最近、軍事境界線非武装地帯南側地域で発生した地雷の爆発で南側軍人たちが負傷したことについて遺憾を表明する」という項目がある。
しかしこれは、地雷爆発事件に対する北側の「謝罪」を意味するものではない。
朝鮮人民軍の黄炳瑞総政治局長は8月25日、朝鮮中央テレビに出演して接触の結果について説明を行った際、「南朝鮮当局は根拠のない事件をつくって、一方的に展開される事態を一方的に判断し、一方的な行動で相手側を刺激する行動を繰り広げる場合、情勢を緊張させ、あってはならない軍事的衝突をもたらすという深刻な教訓を得たはずだ」と指摘。朝鮮労働党の金養建書記も27日、朝鮮中央通信を通じて「北と南が原因不明の事件で動揺する事態に巻き込まれて情勢を悪化させてはならない」と強調した。このように、北側は地雷爆発事件について関与を認めていない。