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〈第1書記の活動 8月〉北南の合意を評価

2015年09月10日 14:12 共和国

“和解と信頼の道に戻した重大な契機”

8月、米・南による軍事的挑発によって朝鮮半島情勢は交戦直前の危険な段階にまで達したが、朝鮮の提案により行われた北南高位級緊急接触が妥結したことで一旦は収束した。金正恩第1書記はその後開催された党中央軍事委員会拡大会議で、接触を通じて導出された北南関係改善に向けた合意を重んじ、豊かな結実として育んでいかなければならないと指摘した。

準戦時状態を宣布

今回、朝鮮半島の軍事的緊張が高まった経緯はこうだ。軍事境界線を挟む非武装地帯(DMZ)の南朝鮮側で8月4日に発生した原因不明の地雷爆発事件に関して、「北の挑発」であると決めつけた南朝鮮軍部は、全ての前線で体制非難や最高尊厳を冒とくする内容の対北心理戦放送を11年ぶりに再開した。

党中央軍事委員会拡大会議を指導する金正恩第1書記(8月28日発朝鮮中央通信=朝鮮通信)

党中央軍事委員会拡大会議を指導する金正恩第1書記(8月28日発朝鮮中央通信=朝鮮通信)

これを受け、朝鮮人民軍総参謀部は20日午後5時、48時間以内に対北心理戦放送を中止し、拡声器などの設備を撤去しなければ軍事的行動に移るという最後通告を南朝鮮国防部に送っていた。

にもかかわらず南朝鮮軍部は同日午後、朝鮮人民軍が南朝鮮に向けて砲撃したと事実無根の言いがかりをつけて、朝鮮側に砲弾数十発を乱射した。

もはや一触即発の軍事的緊張事態に至る中、同日夜に朝鮮労働党中央軍事委員会非常拡大会議が緊急に召集された。会議では、48時間以内に対北心理戦放送を中止することを求めた人民軍総参謀部の最後通告が承認された。金正恩第1書記はこの会議を指導し、前線地帯に準戦時状態を宣布することに関する人民軍最高司令官命令を下した。

核抑止力で取り戻した平穏

このような中、22~24日、北南高位級緊急接触が板門店で行われた。接触を通じて、北南関係改善のための当局会談を早期に開催するなど、6項目の合意を明記した共同報道文が発表された。

金正恩第1書記は党中央軍事委員会拡大会議で、今回の危機事態収束までの過程を総括しながら、北南高位級緊急接触で共同報道文が発表されたのは緊迫した軍事的緊張状態を解消し、破局に瀕した北南関係を和解と信頼の道に戻した重大な転換的契機になると述べた。また、災いを福と成した今回の合意を重んじ、豊かな結実として育んでいかなければならないと指摘した。

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